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アルテミス~女神の涙~
第1章 序章~アルテミスの涙を手に入れるまで
「さすが、本社の仕事って感じねっ!」
支店長の怒声が響くが、悪いのは理解せずに外すのを忘れた客や依頼元のシステムである。
だが、サービス業とは立場上、悪人に仕立てあげられやすい職種なのだ。
石田と恭子は同期だが、恭子は社長の姪っ子だ。
彼女の仕事はオフィスの奥で美味しいカフェラテを嗜むこと……
※※※
「あの女……営業のイロハも知らねぇで……誰が稼いで会社を潤してやってると思ってんだ!」
オフ出勤となり、石田自身が苦情客に連絡し、事は簡単に収拾したが、時刻は定時を1時間越えていた。
その帰りに、同じ支店で働く石田の恋人“嶋村優里”の部屋に寄ってのひと言だった。
「私……支店長がそんな人だなんて思えないわ」
優里の言葉に石田は憤怒の表情で振り向いた。
「俺より、あの女か?」
「そう言っているわけじゃないんだけど……」
恭子の支店の営業成績は関東圏内ではワースト1位である。
それもそのはず、社員一同でやる気がないのだ。
支店長の怒声が響くが、悪いのは理解せずに外すのを忘れた客や依頼元のシステムである。
だが、サービス業とは立場上、悪人に仕立てあげられやすい職種なのだ。
石田と恭子は同期だが、恭子は社長の姪っ子だ。
彼女の仕事はオフィスの奥で美味しいカフェラテを嗜むこと……
※※※
「あの女……営業のイロハも知らねぇで……誰が稼いで会社を潤してやってると思ってんだ!」
オフ出勤となり、石田自身が苦情客に連絡し、事は簡単に収拾したが、時刻は定時を1時間越えていた。
その帰りに、同じ支店で働く石田の恋人“嶋村優里”の部屋に寄ってのひと言だった。
「私……支店長がそんな人だなんて思えないわ」
優里の言葉に石田は憤怒の表情で振り向いた。
「俺より、あの女か?」
「そう言っているわけじゃないんだけど……」
恭子の支店の営業成績は関東圏内ではワースト1位である。
それもそのはず、社員一同でやる気がないのだ。