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今から恋を始めよう
第7章 め
「明日から、吉野さんUKなんです・・・か?」
思わず言ったその言葉に不覚にも涙が流れた。
しまった!油断した。
会社のエントランスで涙を流すなんて。
私を見た野口さんは一瞬だけ驚いた顔をして
すぐに優しい笑顔になると
「ちょっと話そうか」
と私の顔を見ないように少し遠くを見た。
「あれ~?野口、エントランスでナンパか?」
そう言いながら経管の山田さんが近づいてきて。
まずい。と思ってバッグから急いでティッシュを探し出す。
その私の行動に気づいた二人は
私の涙をエントランスから出て行く社員から隠すように立ちふさがった。
「ああ、例のプロジェクトは今日解散か」
山田さんが腕時計の日付を確認してそう言った。
私の頭上で、野口さんと山田さんが目で合図する。
「俺は今から大将のところに飲みに行くから。
解散のお疲れ会、佐々木さんは都合が出来たって伝言しておくよ。
安心しな」
山田さんはそう言って、私の肩をぽんと叩いて
「お疲れ」
と会社を出て行った。
「さて、俺たちはコーヒーでも飲みに行こうか」
と、野口さんがエントランスを出て歩きだした。
思わず言ったその言葉に不覚にも涙が流れた。
しまった!油断した。
会社のエントランスで涙を流すなんて。
私を見た野口さんは一瞬だけ驚いた顔をして
すぐに優しい笑顔になると
「ちょっと話そうか」
と私の顔を見ないように少し遠くを見た。
「あれ~?野口、エントランスでナンパか?」
そう言いながら経管の山田さんが近づいてきて。
まずい。と思ってバッグから急いでティッシュを探し出す。
その私の行動に気づいた二人は
私の涙をエントランスから出て行く社員から隠すように立ちふさがった。
「ああ、例のプロジェクトは今日解散か」
山田さんが腕時計の日付を確認してそう言った。
私の頭上で、野口さんと山田さんが目で合図する。
「俺は今から大将のところに飲みに行くから。
解散のお疲れ会、佐々木さんは都合が出来たって伝言しておくよ。
安心しな」
山田さんはそう言って、私の肩をぽんと叩いて
「お疲れ」
と会社を出て行った。
「さて、俺たちはコーヒーでも飲みに行こうか」
と、野口さんがエントランスを出て歩きだした。