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穴を掘っている
第1章 思春期
母さんは【母】として僕に接する
当たり前だが…母さんは僕の自慢だった
どんなに夜遅くても翌朝、朝食と弁当は作ってくれる
5歳の時
母さんは父と離婚した
父の家は僕を引き取る気でいた
僕は………
母さんと離れたくなくて弁護士に訴えた
『母さん以外の人を母と呼びたくない……』と。
多感な年だから……
母親と引き離すのは……と判断され以来、母さんと二人暮らしとなった
時々、父さんが逢いに来る
だけど僕の瞳は父さんを映さない
父さんは……哀しそうな顔して……
帰って行った
父さん……
僕には貴方は必要ないんだ
自分の母親と一緒になって母さんを虐めた
母さんを守れなかった貴方に……
僕は会いたくないんだ