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人妻淫ら調教
第17章 傾き始めた心
 玲奈の顔から血の気が引き、その男の顔の上を指差すだけだった。


「この男やな、お前を変態マゾにしたんわ。コイツのもう少し若い頃のやつなら、これや、見てみ。」


 五郎が指先でスマホの画面を撫でると、その男の若い頃の写真が現れた。


「うっ、嘘でしょ?コイツよ!コイツ!ウチをオモチャにしたんわ!他のも、若い時のあるの?でも、どうして?」


 玲奈の顔に嫌悪と怒りと恐怖が混じり感情が浮かび上がっていた。


「うん、昔の事件を調べたら出てきたんや。三木田のお手柄や。けど、後のは三木田のとこで確かめよか?復讐するためには、相手を知らんとな。」


 五郎の言葉が聞こえているのか、いないのか、彼女の表情には様々な感情が現れては消えていった。


(さて、ショックが強すぎたかな?しかし、この男が噛んでたとわなぁ。ククッ、最後に彼女を見せる必要がなくなったな、大助かりやわ。クククッ、それにアイツを消せるネタが手に入ったな。)


 思わぬ拾い物をしたような気持ちで、五郎は彼女の反応を待ちながら、玲奈の復讐の手伝いをする振りをしながら、自らのどす黒い計画に利用しようとしていた。


「あ、あの、昔の事件て、、私の事も、事件に、なってるん?私の秘密に、してたん、のに、、どうして、、、」


(嘘でしょ、ウチだけじゃ、ないん?ほなけど、誰も、ウチには、こなんだし、、うそ、でしょ、、)


 彼女の戸惑いと、なぜ彼等が警察にしゃべらなかったのか、少し不思議に感じていた。


「うん、お前の話から、大阪で奴等はかなり大っぴらに同じような事をやってると思ったんでな。調べたら、かなりの女性が、泣いてたわ。」


「つまり、私、のために調べてくれたん?復讐を、そのため?」


(絶対に違うわ、ウチをもっと無茶苦茶にするため?わかれへん、けど、この人が、ウチのために、わかれへん、ウチ、この人を、いけん、けど、、、)


 玲奈が戸惑い、五郎が何故自分の復讐の為に、手助けをしてくれるのかわからず、彼女の思考は余計に混乱していった。


「さっきもいうたと思うけど、お前を俺の完全な奴隷にするためや。それに、こいつらは俺とおんなじで、ネタがあったらなんぼでもシャブリついてくるんや。お前を俺だけの奴隷にしたいんでな。」


 ニヤッと微笑み、返事を待たずに車をスタートさせた。
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