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人妻淫ら調教
第17章 傾き始めた心
 貪り合うように、お互いの唇を求め重ね合いながら、


(ふふ、ヤッパリな。拒否してへんな。寧ろ、求めてきてるし。どうするかな?まっ、三木田の所に行ってから考えるか?どっちみち、今晩は泊まりやしな。拒否はされんやろしな。)


 玲奈の唇を味わいながら、五郎は玲奈が今夜を共に過ごすことに確信をもっていた。
 お互いの唇が名残を惜しむように放れ、玲奈の瞳が五郎を見つめながら、悔しさと肉の悦びのせいか、それとも憎んでも憎み足りない男への芽生え始めた恋慕の情か、複雑に絡みあった感情が彼女を戻りきれない地獄の道に踏み出させようとしていた。


「玲奈、これから助任商事に、つまり昨日と同じ三木田社長の所へ行くで。お前をこんなドスケベの変態にした連中を見つけて貰うためにな。それと、、、。」


 思わせ振りに五郎は言葉を区切り、玲奈の瞳を見つめ、答えを待っていた。


「それと?ウチをあの社長に抱かせるため?そして、本格的にウチを奴隷として調教するため、でしょ?違うん?」


(いけん、コイツの思う壷やない。けど、この人には逆らわれへん。ウチの身体と心が、心?ウソッ、けど、心て、ウチ、この人を?まさか?)


 玲奈は答えながら、自らの言葉を後悔していた。


「その通りや、玲奈。三木田社長に抱かせるだけやない、調教してもらうんや。クククッ。」


「ケダモノ、バカッ!けど、あんたは、ウチの反応なんか読んでるんでしょ。けど、、、。」


(いけん、帰りたくない、なんて、、嘘やわ、ウチ、ナニされるかわかってんのに、それを望んでる、いややわ、それ以上も、、ウチ、いけん、、こんなん、初めて、、おかしい、、けど、、否定できひん、、なんで、、、)


 彼女の混乱を楽しむように五郎は観察しながら、


「ふふ、言わんでもエエよ、玲奈。今は次だけを考えるんや。それに、お前が復讐したいヤツの顔、三木田が送って来たんや。ちょっと見てみるか?」


「えっもう?嘘でしょ?」


 玲奈の顔に疑念と驚きが浮かんでいた。
 自分のスマホの画面を玲奈に見せながら、彼女の反応を五郎は窺っていた。
 画面には四十代くらいの中年の男の顔がスライドの様に、浮かんでは別の男に変わり、彼女には見覚えがなかった。
 首を横に振り、無関心に見ている彼女の様子が一枚の男の顔が大写しになった時だった。


「こ、これ!」
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