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人妻淫ら調教
第19章 濡れる柔肌
 五郎の運転する車が、助任商事の見える場所まで近付くと、


「見えて来たで、玲奈。三木田が楽しみに待っているからな。ふふふ、俺も、お前がどう変わるか楽しみや。クククッ」


「ケダモノ、ウチはいや!けど、ウチのことなんか、オモチャくらいにしかアンタは、思うてないんでしょ。けど、ホンマは、いえ、アンタなんか、嫌いやわ!」


 言い返しながら玲奈は、自らはどうにも出来ない虚しさを感じていたが、それだけではなく自分が望んでいることを薄々感じていた。
 それを見透かしながら、五郎は人妻を更なる地獄に堕とすことを決めていた。
 車を駐車場に止め、シートベルトを外し終わると玲奈の肩に手がかかり引き寄せられた。
 あっと思う間もなく男の唇に唇を塞がれ、舌で口を犯されながら、


(なんで、応じて、るん、、あかん、、なんで、、拒否せなあかんのに、、どうして、、)


 唇を重ねながら玲奈の中で、背徳感や倫理感よりゾクゾクとするほど淫らな期待の方が上回っていた。
 唇が離れ、玲奈の中に不安と拒否感と、それ以上の期待が芽生えているのをおさえられなかった。
 五郎に即され車を降り、昨日の恥辱の場所へ玲奈は歩き始めた。
 受付の前を通り、五郎と三木田の電話の話の中に出て来た滑田と言う女性を目で探して見たが、ハッキリとはわからなかった。


「いらっしゃいませ、山口さん。こんにちは、どちらまで?」


 受付の方から、肩までの髪の目鼻立ちのキリッとした美人が、五郎に声をかけてきた。


「あぁ、滑田さん。社長にね。いますか約束は入れてるんで、いますかね、社長は?」


 この美人が滑田と言う女性だった。


「あぁ、社長でしたら、確かめてみましょうか?」


「うん、頼むわ。たぶん、いると思うけどね。」


 彼女が電話をかけ、二言、三言言葉を交わすと、


「社長室でお会いになるそうです。どうぞ。」


「ありがとう、ほんなら(それなら)。」


 そう答えると、玲奈の身体を密着させるように抱き寄せ、五郎はユックリと歩いていった。


「ふふ、あの娘が三木田の奴隷や。しかし、あんな娘がいながら、別のんと結婚するんやからなぁ。」


 ニヤリとしながら言う五郎の顔に、玲奈の中を憎悪が爆発思想になっていた。


「けど、アンタも同じようなことしてるでしょ。ウチに。」
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