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人妻淫ら調教
第4章 日常に戻って
 目覚めた玲奈は一糸纏わぬ姿に驚き、混乱したが、昨夜の事が脳裏に甦り、全身が羞恥に包まれた。
 同時に昨夜の男がいないことに気づき、慌てて着るものを探したが、


(あっ、昨日ハサミで切られてズタズタやったわ。どないしよ、このままだったら帰られへんし、、)


「目を覚ましたんや。どないしたん?ふふ、着るモンならソファーの上や。サイズは合ってるはずや。着たら駅まで送って行くわ。」


 浴室から男の声が聞こえた。


(うそっ、あの声、あいつがいる?!着なきゃ、ソファー!)


 夢中でソファーに駆け寄り、そこにあった衣服を身につけ始めた。


(下着まで、サイズまで、いつのまに?今は、そんなん、ええわ。)


 玲奈は全てを身に着け終ると、


(まさか、これも撮られてる?)


 急いで回りを見回したが、カメラはないように見えた。


「カメラか?今は、全部しもうた。撮ってないから安心しなだぁ。」


 浴室の方を彼女が振り向くと、昨夜の男が立っていた。


「ふふふ、鳩が豆鉄砲食うたような顔して、美人が台無しやで、玲奈。安心しなさいな、今日はなんにもせぇへんよ。ちゃんと送ってあげるわ。ふふ、いやなら、別やけど?」


「うそっ、ヤッパリ、あれは、現実!アンタは、アンタは!」


 憎しみと怒りが玲奈の中で爆発し、男に飛びかかっていた。
 引っ掻き、噛みつき、叩こうとしたが、腕をねじりあげられ、組伏せられた。


「あかんで、おイタは!腹立つのは、わかるがな。着替えたんなら、車に乗るで!今度やったら家には帰られへんようになるで。ふふふ。」


「そ、そんな、卑怯モン!」


 そう叫びながら、彼女は家に帰れなくなるという言葉に恐怖を覚え、抵抗を止めた。


「それで、ええ。帰りたいやろ。聞き分けな。バレなんだら、子供の顔が見えるで。」


 玲奈を押さえ付けていた圧力が緩み、ユックリと起き上がった。


「ごめんなさい、もうしいひんわ。アンタには、逆らわれへんのやね。悔しい。」


 毒気の抜けた顔で玲奈は、五郎を見つめた。
 ユックリ頷くと、五郎は玲奈の腰に手を回し部屋を出た。
 タクシーに乗り込み、駅で玲奈は降りるとと無言でバス乗り場へ走った。
 彼女を見送ると、五郎はタクシーに自宅へ行くように頼んだ。
 タクシーが走り去るのを玲奈は、目で追っていた。
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