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人妻淫ら調教
第24章 堕ちて、求めて、
 五郎に揺り起こされ、玲奈は夢と現(うつつ)の間をさ迷っていた。
 フワフワとした感覚に囚われたまま、車から降りたのさえ現実とは玲奈には感じられなかった。
 リビングのソファーに座らせられ、アイスコーヒーを飲むように進められたのさえ、夢見心地だった。


「ユックリ、お飲み。飲んだら、夕ご飯を用意しなくちゃな。ふふふ。」


 玲奈の様子を見ながら、五郎はこのまま寝室へ連れて行く気になっていた。
 少しだけストローを吸い、冷たい琥珀色の液体が苦味とともに喉を通過し、玲奈を少しだけシャッキリとさせた。


「私、寝てたんね。今夜は帰してはくれないのね?そうね、夕ご飯ね。」


 少しコートの前を気にしながら五郎に聞くと、


「うん、気持ち良さそうにな。今夜は泊まりや、明日の朝までな。それに明日から、お前は自分から俺を求めるようになる。ふふふ、信じられんやろけどな。早速、邪魔なモン脱いでもらうで。」


「えっ、なにすんの?あっ!」


 驚きの声を上げたが、玲奈は五郎の動きの邪魔をせず、コートを脱がされるままにしていた。
 一糸纏わぬ玲奈の肉体を惚れ惚れしたように眺め、感心したように大きく息を吐いていた。


「エエ身体しとんなあ。子供が二人も居るとは思われへんわ。夕ご飯の前に少し身体を休めよか?」


 そう言うなり、玲奈の唇を男の唇が塞いだ。
 突然の事で彼女は驚いたが、男の唇と舌を吸い求めた。


(アホッ、吸い返して、どうすんの?このあと、期待してるんやろ?アンタ、ただの変態やない、、けど、、私、変態、やわ、、、)


 どうすることも出来ない苛立ちと、男の次の淫らな責めを期待する淫らな自分自身の本音の間で玲奈は揺らぎ、乱れていた。
 淫らに唇を求め合うムチュッムチャッ、ヌチュッ、と唇と舌を吸い合う音が部屋を満たし、玲奈は時間が止まって欲しいと願っている自分がいることに不思議さを感じながら、そんな自分を否定出来ないでいた。
 唇が彼女から離れ、思わず男の瞳を見つめていた。


「ふふふ、エエ肌してるわ。吸い付きそうなもち肌やしなぁ。お前はこんだけエエ素材やのになぁ。気が付かん旦那もアホやな。」


「主人のことは、アンタには関係ないわよ!言われる筋合いはないわ。」


 夫をバカにされたように感じ抗議の言葉をぶつけたが、五郎の言葉が否定出来ないと知っていた。
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