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人妻淫ら調教
第4章 日常に戻って
 子供達の騒ぐ声が玲奈の耳に心地よく聞こえ、スッキリと目覚め、急いで身支度を整え台所へ向かった。


「お母さん、おはよう。お腹すいたぁ。」


 子供二人が抱きついてきた。


「はいはい、ご飯作るからまっててね。良い子にしてたら、玉子焼きおまけしてあげる。」


 わあっと歓声を上げながら、子供たちがリビングへ走っていった。


「玉子焼き、オマケやってよ。やったな。」


「うん、良い子にしてるわ。玉子焼き、欲しいもん。」


 子供達はリビングでヒーロー物の番組に歓声を上げ、熱中し始めた。
 朝食の支度をはじめながら、玲奈は当たり前の日常の幸せを感じていた。


(これが普通に感じてた、私の大事な家族。このままで、いたい。壊されたくない。昨日のことは、知られちゃだめ。)


 昨日の朝までの悪夢を忘れるように、玲奈は夢中で朝食の支度をしていた。
 家族四人で朝食を囲み、玲奈は尚更、自分の犯した失敗に怯えていた。
 しかし、何事もなくその日を終えようとしていた。


「やれやれ、一日終わったな。子供らも元気やし。ふうう、疲れた。もうちょいしたら、風呂にはいろか?」


 珍しく夫が玲奈を風呂に誘った。


「えっ、お風呂?今日は子供と入るから、チョット無理かな?」


 夫と決めたセックスのサインを初めて玲奈は断っていた。


「ん、あぁ、そうか。子供らと風呂かぁ。しゃあないなぁ。ほなら、先に入るわ。」


(ごめんなさい、あなた。今の私は、、ごめんなさい。)


 玲奈は夫に心の中で両手を合わせていた。
 例え一度も彼女の肉体を満足させたことのない夫でも、玲奈は彼を愛していた。
 子供たちと風呂に入る前に鏡の前で、自らの肌をチェックして、


「うん、大丈夫ね。消えてる。これなら、分からないわ。」


 あれほど鮮やかに残っていた痣が分からない程度になっていた。
 子供たちが時たま、玲奈の背中をジット見ているのを感じながら、気にしない振りをしていたが、


「お母さん、背中になんかついてるん?これなに?」


 娘のマキが玲奈の腰の辺りを触りながら、不思議そうに玲奈を見上げていた。
 一瞬フラッシュバックのように一昨日の夜の記憶が蘇ったが、


「あぁ、これ、チョット昨日のお昼にね、背中ぶつけたんよ。アザになってたんやわ。ありがとう、マキちゃん。」
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