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人妻淫ら調教
第30章 血飛沫(ちしぶき)
 何度かの絶頂を迎えながら、玲奈は少しの物足りなさを感じていたが、表にはださなかった。


「ふふ、物足りなかったんやろ、玲奈。お前はそういう女や。」


「そういう女って?私、のなにが違うんですか?ん、ん、」


 エクスタシーの後の気だるさの中に居ながら、五郎に図星を指されて玲奈は聞き返していた。


「ふふっ、ノーマルじゃ、物足りないのさ、お前はね。マゾの変態なんだから、物足りないのさ。ふふふ。」


「そ、そんな、違います。私は、そんな、、、」


 玲奈は男の言葉を否定しながら、否定しきれないことを彼女自身が一番良くわかっていた。


「ふふ、一応は否定するんや。お前の心と身体は肯定してるけどな。それを素直に受け入れるんやな。クククッ。まあ、エエわ。風呂上がったら、後始末をするで、玲奈。」


 「後始末」という言葉に玲奈は一瞬、ビクリッとなったが、


「後始末って、あの部屋のですか?あれは、夢じゃなかったんですね?本当だったんですね。」


 気丈に聞き返していたが、言い終わらない内に彼女の瞳から大粒の涙が一粒溢れた。


「私、人を殺したん?あれは、現実!」


 ショックが再び彼女を捉えたが、五郎は、


「うん、現実やで。お前は立派な殺人者や。俺と同じでな。まあ、お前も高校生の時に殺されてるがな。ふふふ、復讐や。まっ、約束は守るで、玲奈。」


 冷たくいい放つ男の言葉に、玲奈の中で少しずつ何かが壊れていた。


「復讐?そう、復讐ですね。片付けるんですね。」


(なにを聞いてるん、私?おかしい?あんた大丈夫?大丈夫!)


 一瞬、パニックになりながら、辛うじて玲奈の自我がふみとどまっていた。
 そんな玲奈の様子を見ながら、五郎は浴槽を出て身体を洗うようにボディーシャンプーを塗り付けながら、


「そうや、片付けるんや。こっちに来るんや、玲奈。身体を綺麗にするんや。神戸を歩く時間がなくなるからな。」


「えっ、はい、神戸を二人で、ですか?嬉しい!」


 心から喜んでるように五郎には聞こえた。
 言いながら玲奈は、少し後悔していたが無視する事にした。


(アホッ、何を嬉しがってんの?けど、なんか、浮き浮きする。)


 玲奈が身体を使い、五郎の身体を綺麗に泡だらけにしていった。
 ほうっと思いながら、五郎は玲奈のするままにしていた。
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