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人妻淫ら調教
第35章 解き放された蜘蛛の糸(ときほぐされたくものいと)
 軽く寝息を立てる人妻の柔らかい肌の感触を楽しみながら五郎は、


(ふう、気持ち良かったな。コイツのアソコは天下一品やな。けど、恋人気分はこれまでやがな。もうちょいしたら、出発やな。クククッ。けど、まあ、俺一人のモンにしたら、誰も文句は言わんかな?支社長?うーん、どっちかには、味わわしてやらなあかんやろな。それとも、社内でやるか?同時に?オモロイな。)


 様々な黒い思惑が交錯し、冷静さと興奮が五郎から眠気を吹き飛ばしていた。
 三十分ほどして、五郎は玲奈を揺り起こし抱き上げた。


「えっ五郎様、私、寝てた。恥ずかしい。あっ、下?」


 まだ、眠気の残る頭で、混乱したまま男の腕に抱かれている状況に、カアッと身体が熱く火照っていた。


「うん、気持ちようにな。身体さっぱりして、出掛けるぞ。エエな。」


「えっ、あっ、はい、、、。」


(もう最後なんやわ。後は、この人のオモチャなんやわ。もう、帰られへんのんね。悔しい、、。)


 玲奈の脳裏に、この家にまつわる様々な想い出が浮かんで、溢れそうに為る感情が沸き上がっていた。
 一階の浴室に運ばれ、シャワーを浴びると、玲奈の頬を大粒の涙がポロポロと伝い、声を殺して泣いていた。
 そんな彼女の姿を気付かぬ振りをしながら、


「玲奈、ここを出たら新しい事務所に行くぞ。それから、下着は無しや、衣装はお前の好きなやつを着ればいい。その方が楽しみがいがあるからな。ふふふ。それに、そこで奴隷の印を着けてやるわ。」


「奴隷の印、ですか?刺青(いれずみ)ですか?消えないんですね。」


 シャワーを止め、キッとした目で五郎を睨むように玲奈が答えると、彼の顔に冷酷な笑いが浮かんでいた。


「刺青や、まあ一日じゃ、全部はできんからな。それに、焼き印も考えたんやが、後がひっつれたりするからな。ふふふ、まあ、その前に、お楽しみが待ってるがな。精々、楽しませてもらうわ。」


 刺青という言葉だけが玲奈の頭の中をこだまのように、何度も反響していた。


「刺青って、本気なんですね。痛みで叫ぶかもですよ。でも、それも、あなたにとっては楽しみなんでしょ。」


 精一杯の嫌味のつもりで、答えたが、昨日の課題が蘇り、肉体の淫らな記憶と冷たいインクの不気味さが、玲奈の女を刺激し、彼女は唇を噛んだ。
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