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人妻淫ら調教
第10章 堕ちる華
 突然の事に、五郎は戸惑ったが彼女を抱き締め、唇と舌を吸い、貪った。
 身体を密着させるように女の腰を引き寄せ、軽く背中を撫で始めた。


(ふむ、向こうからキスしてきたな。まだ、半分か?いや、油断はできんで。ユックリや、ショック療法からの変化を見逃さんようにせんとな。元も子もなくさんようにせんとな。)


 唇を重ね、背中を撫でられながら、玲奈の思いが揺れていた。


(この人、誰やろ?けど、この人好き、アタシ、おかしい?子供?結婚してるん?アタシ、してる、けど、この人やない、なんで、裸で一緒に、お風呂?アタシ、奴隷?奴隷って、SM、わからへん。)


 トロンとした玲奈の瞳に、少しづつ理知の光が戻り始めていた。


「玲奈、ユックリ浸かったら、俺の家に一緒に帰ろうな。少し眠ったら、お前の家に帰してやるからね。」


 玲奈の状態を探るように、優しい口調で言葉をかけていたが、彼女の微妙な変化を五郎は、見逃さなかった。


「アナタの家?帰るん?アタシの家に、帰してくれるん?アンタは誰?アタシのなに?」


「あぁ、まだ戻ってないんや。うん、俺は、お前の職場の上司さ。お前は俺の奴隷さ。思いだしたかな、玲奈。」


(どうかな、まだ完全じゃないな。ボチボチやな。まっ、正気に戻らんでも、家に来たら、いやでも戻るかな?ふふふ。)


 五郎の見込み通り、人妻の記憶は乱れ混乱していた。
 すると、浴室の扉がノックされ、


「先輩、彼女はダメだそうです。すみません、楽しみやったんですけど。」


 三木田の申し訳なさそうな声が、浴室に響いた。


「それは、残念やなぁ。そうや、三木田、昼ごはん一緒に食べたいんやけど、それは、できるかい?扉開けて、話せよ。声が遠いわ。」


 ガラッと扉を開ける音がして、玲奈が五郎に隠れるように身体を密着させると、


「ダメ、見られる。恥ずかしい。」


「大丈夫やで、さっきまで、お前はアイツのチ〇ポをシャブッテたんや。美味そうにな。」


「えっ、シャブッテ?うそっ!?」


 玲奈の脳裏に先程までの淫らな映像が、フラッシュバックのように浮かんだ。


「あの先輩、食事なら大丈夫だと思います。聞いてみます。」


 三木田の顔が湯気の向こうに浮かんだ途端、


「うそっ、夢やなかったん!あれは、あれは、ホンマやったん!なんで、なんで、、」
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