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人妻淫ら調教
第12章 溺れる
 男の両手に包まれるように唇を重ねながら、人妻は不思議な幸福感を感じていた。
 例え、それが淫らな肉欲に基づくものであったとしても、女は手放したくないと感じ始めていた。
 唇が放れ、人妻はまだ口づけの名残の中にいた。


(いけん、アタシ、おかしなってる。このオッサンにエエようにされてるのに、いややのに、間違ってるのに、、なんで?)


 自分の気持ちに戸惑い、混乱していた。


「ふふ、どうした?つかれたんかな?少し楽にしてやるわ。クククッ。」


 玲奈の混乱を楽しみでもするように、男は彼女の身体を支えながら、左足を吊っている縄を弛め、そのまま彼女の左足を自分の腰に絡めさせた。
 一度、逆らうように玲奈が動いたが、男の腕にガッチリと固定され、更に男のモノが女の秘部に密着し、女の立ち場をいやでも思い出させた。


「やっ、、やめて、こんなん、おかしいわ!お願い、、。」


「うん、おかしいやろなぁ。けど、お前はこういうのが好きなんやろ?望んでるのは、わかってる。お前の理性が邪魔してるのも分かってる。クククッ、それがオモロイんや。お前が望んでんのに、拒否してる。認めたいのに、認めたくない。苦しんでるお前をイタブルのが、俺の楽しみさ。だから、やめられへんねん。フフフッ。」


 玲奈の背中に寒気が走った。
 なにか言おうと開きかけた唇を、男の唇が塞いだ。
 一瞬、口を閉じようと思ったが、男の舌が人妻の舌に触れた瞬間、彼女は男の舌を求め全てを忘れ求めていた。


(いけん、んん、、放さな、、コイツの、思い通りやない、、んん、、けど、、好き、、、)


 否定し、毛嫌いしている男の次の行為を期待していることに、玲奈は気づき、受け入れ始めていた。
 例えそれが地獄への道だとしても、、、。
 唇が放れ、女の瞳が名残を惜しむような色を浮かべているのを、五郎は見逃さなかった。


(嘘っ、コイツは、しかし、な。どうする?いや、このままや、今まで通りでええやろ!ふふふ、利用するんや。クククッ、悪党やな。)


 五郎は、女の気持ちを利用する企みを考え始めていた。


「玲奈、よう頑張ったな。けど、まだ半分や。ふふふ、後の半分は、明日や。ライブでしてやるわ。クククッ。」


「そ、そんな、ライブなんて、あの部屋でなんて、バレたら、アンタへクビよ!私もだろうけど。」
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