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人妻淫ら調教
第12章 溺れる
 絶望的な気持ちが、玲奈の口をついて出たが、それを受け流すように、


「ふふ、大丈夫さ。バレないさ。まあ、バレても俺は困らんしな。それに、気づいてるとは思うが、ある程度の許可は得てあるんでな。クククッ、お前も思い当たる節があるやろ?フフフッ。」


 男の笑顔に人妻は凍り付いた。


「そ、それって、嘘でしょ?!そんな!理不尽な!」


 意味ありげな課長の視線、支社長の舐めるような視線、それらがパズルを埋めるように、ピタリとはまり始めた。
 彼女の動揺が収まらないうちに、五郎の右手が女の背中の鞭の痕を撫でるように動き。


「ウソかどうかは、ほ(そ)のうちわかるよ。おまはんの身体でな。クククッ。この痕、痛かったやろ。けど、不思議やな、こんなんされても、お前の身体は濡らしてる。淫らしい身体や。淫らしい身体には、淫らしい罰をやらんとなぁ。ふふ、誰でもみんな通る関門や。クククッ。」


 玲奈を嘲笑うように言う五郎の右手がスイッチを押した。
 再び両手を吊っていた縄が緩み、肩の高さで止まった。


「そんな、それじゃグルじゃないの!アタシをどうするつもりなん?いやよ!私は、イヤッ!」


「ふふふ、そうやろなぁ。けど、ソロソロお前の身体も限界やろ?それが、ナニかは、お前の身体が一番知ってるやろ?フフフッ。」


「えっ?ナニ?」


 驚く女の質問に答えず、五郎は手錠に結んでいた縄を外し、細い首に繋がる鎖を引っ張り、隣の浴室に引っ張っていった。
 十畳ほどの広い浴室の壁際まで来ると、人妻を壁に押し付け唇を重ねた。


「ん、んふ、、んふ、んん、、」


(だめ、拒否しなきゃ、、見世物に、、ん、、けど、、、)


 真実を告げられても、拒絶しようと思っても、それとは反対に玲奈は男の舌を求め貪っていた。


「ここで、ナニをするの?もう、アンタの好き放題してるでしょ?」


「ナニするんかって?まあ、楽しみにしてな。フフフッ。」


 冷たい笑いを浮かべながら、玲奈の両手を高く持ち上げ壁際のフックに手錠を引っ掻けた。


「やっ、なに?また、おんなし(同じ)ように!やめて!イヤッ!」


 半ば恐怖から、半ば好奇心から、人妻は叫んでいた。


「ふふ、こうするんや。奴隷の通る道や。クククッ。」


 奴隷の通る道という言葉に、玲奈は寒気と未知への期待を感じていた。
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