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生徒会室にベッドがあるわけは
第4章 あの白いお花はなんて名前なの
「あーえーと、好きな人ってどんな人?」と言う質問に
「あー……。」と口ごもる妹ちゃん。
咲いていた花が萎れたような顔色になる。
私はなんだかピンと来て、ちょっと嫌な気持ちになる。
「えーと、わりと近くにいる人ですかね……。」
ますます嫌な気持ちになるが、そこで何で嫌な気持ちになってるんだと自分に言い聞かせる。
「同級生?」聞きたくないのに質問する。
「……違います……。」
彼女も言いたくないらしい。というか言えないんだろう。
じゃあいい。別に構わない。
てか構う意味がわからない。知らない。
「色んな意味で、あいつだけはやめといたほうがいいよ。」って言葉を飲み込んで。
「難しい恋だね。」と慰める。うざかったらゴメンと思いながら。
妹ちゃんが涙を一粒落とす。それは宝石のようで、まさに人魚姫だなと思う。
妹ちゃんが私に身を寄せる。
私は強く抱きしめる。
はぁーはぁーとだんだん深く荒くなる呼吸とともに、彼女の宝石はぼろぼろと溢れ出す。
それらは私の胸ではじけて光になる。
びっくりするくらいの力で妹ちゃんが私をぎゅってする。
思わず私はよろけてしまって、私たちはそのままベッドにゆっくりと倒れる。
「あー……。」と口ごもる妹ちゃん。
咲いていた花が萎れたような顔色になる。
私はなんだかピンと来て、ちょっと嫌な気持ちになる。
「えーと、わりと近くにいる人ですかね……。」
ますます嫌な気持ちになるが、そこで何で嫌な気持ちになってるんだと自分に言い聞かせる。
「同級生?」聞きたくないのに質問する。
「……違います……。」
彼女も言いたくないらしい。というか言えないんだろう。
じゃあいい。別に構わない。
てか構う意味がわからない。知らない。
「色んな意味で、あいつだけはやめといたほうがいいよ。」って言葉を飲み込んで。
「難しい恋だね。」と慰める。うざかったらゴメンと思いながら。
妹ちゃんが涙を一粒落とす。それは宝石のようで、まさに人魚姫だなと思う。
妹ちゃんが私に身を寄せる。
私は強く抱きしめる。
はぁーはぁーとだんだん深く荒くなる呼吸とともに、彼女の宝石はぼろぼろと溢れ出す。
それらは私の胸ではじけて光になる。
びっくりするくらいの力で妹ちゃんが私をぎゅってする。
思わず私はよろけてしまって、私たちはそのままベッドにゆっくりと倒れる。