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生徒会室にベッドがあるわけは
第4章 あの白いお花はなんて名前なの
可哀想とか、馬鹿だなあとか、じゃなくて私はただただ美しいと思う。
泣いている彼女が。
こんなに綺麗な生き物に、ちゃんと綺麗な心が備わっていることに感動する。
今の妹ちゃんは無機質なほどに綺麗だ。それが感情いっぱいに涙を流しているのだ。

とかぼけーっと考えながら一緒に横になって妹ちゃんを眺めていると、唇を奪われる。
重なったお互いの唇のすき間から彼女の涙が入ってきてしょっぱい。
そして彼女の唾液が甘い。本当に甘い。
今度は彼女が私の唾液を飲む。
気持ちいい。綺麗なものに私は食べられている。
このままこの綺麗なものにむしゃむしゃ食べられて、妹ちゃんの一部になりたい。

まあ一万円もらったことだし、とか意味のわからない理由をつけて私は妹ちゃんに本当のちゅーーーーーーを返す。なめんなよ。
100点のやつだ。自画自賛なのだ。
彼女の後頭部をしっかりと抱きしめて、彼女も私に任せてくる。
不健全だ。私は彼女を支配している。彼女は私に食べてられている。

唇を離すと、彼女がはぁーっはぁーっと懸命に呼吸する。
また彼女の花が咲いた。。今度はピンク色だ。
顔にかかる彼女の呼吸が私をうずうずさせる。
私は彼女の首筋に流れる汗の粒を食べる。
脈打つ彼女の動脈を感じる。
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