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生徒会室にベッドがあるわけは
第1章 人間に尻尾を生やすには
あ、そーいえばおっぱい見せてないや。

「おっぱい見ますか?」

馬鹿極まりない質問をする。

「いえいえ大丈夫です!」

律儀に返される。そーですかと思う。

「ありがとうございました。」

そしてはにかむオタク君。
こういう時に照れはいらない。ゲスな感じになっちゃうのでやめた方がいい。
でもきっと、彼はそこまで考えてないんだろうな。本当に人がいいんだと思う。
ま、女は買うけど真人間だ。うんうん。そーいうことでいいや。

顔や手を洗ったり後始末をする。
最後にもう一度だけ私からオタク君にキスをした。
たぶんもう、彼と話すことはない。
彼がもう一度私を買わない限り。
私は二年生で彼は一年生だし。

生徒会室の外にいるコウサカと会う。

「大人になったね、あの人」

男にしては怖いほどに綺麗な顔のコウサカが毒づく。いや別に毒じゃないのかも。
でも私は「うるせーよ」と返す。
色々うるせーよ。まったくよー。

「お疲れ様」

笑顔で言ってくるコウサカにボディブローを入れる。
さっさと帰って飯食べたい。
やったあとはいつもそうだ、動物だなあ私。
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