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ラブカルチャースクール 3
第2章 I Lesson 初日
でも……今までだってレッスンとはいえ、セイジは沢山の生徒を担当していたわけで――――
私はその多くの生徒の中の一人でしかなかったのよね。
それもセイジは人気講師だったから、受け持ったレッスンも他の講師より多いだろうし。
だからいっぱい……うぅっ!
考えれば考えるほど負のループに嵌っていく。
優先するべきことは立派に役に立つラブカル女性講師になることなんだから、しっかりしろチワワ!!
綺麗なお姉講師ホズミが名付けてくれたあだ名で自分を叱咤したけど、意に反して頭と肩が項垂れる。
「琴海さん、どうしたの? 具合でも悪い?」
教室の片隅で明らかに暗くなっている私に気づいて、セイジが声を掛けてきてくれた。
キャン!
たったそれだけで沈みかけた気持ちが、気球に乗ったみたいに急上昇を始める。
ジュリをすり抜けて私の様子を伺うように近寄ってきたセイジに、見えないであろう尻尾が勢い良く左右に揺れた。
「大丈夫です! ちょっと考え事をしていました!」
「そっか、緊張して貧血でも起こしたかと思ったよ。無理しないでね」
「はい……気を付けます」
心配そうに見つめながら、優しく労わってくれるセイジに胸の奥がキュゥゥゥッと締め付けられる。
はにかんでいる私にセイジは目を細めて甘く囁いてきて――――
「琴海……さん。さっきレッスン中にぼんやりしていたから、琴海さんだけ今日中にカフェインについてのレポートを書いてきてね」
「え……今日中に? 私だけ……」
唖然として口を半開きにしながらセイジをみると、ちょっとSなセイジが楽しそうに微笑でいる。
えぇぇぇぇ――――!
初日から、『レポートプレイ』――――!?
ふわふわ飛んでいた心の気球は、色んな意味で乱気流に飲み込まれていくのだった……。
私はその多くの生徒の中の一人でしかなかったのよね。
それもセイジは人気講師だったから、受け持ったレッスンも他の講師より多いだろうし。
だからいっぱい……うぅっ!
考えれば考えるほど負のループに嵌っていく。
優先するべきことは立派に役に立つラブカル女性講師になることなんだから、しっかりしろチワワ!!
綺麗なお姉講師ホズミが名付けてくれたあだ名で自分を叱咤したけど、意に反して頭と肩が項垂れる。
「琴海さん、どうしたの? 具合でも悪い?」
教室の片隅で明らかに暗くなっている私に気づいて、セイジが声を掛けてきてくれた。
キャン!
たったそれだけで沈みかけた気持ちが、気球に乗ったみたいに急上昇を始める。
ジュリをすり抜けて私の様子を伺うように近寄ってきたセイジに、見えないであろう尻尾が勢い良く左右に揺れた。
「大丈夫です! ちょっと考え事をしていました!」
「そっか、緊張して貧血でも起こしたかと思ったよ。無理しないでね」
「はい……気を付けます」
心配そうに見つめながら、優しく労わってくれるセイジに胸の奥がキュゥゥゥッと締め付けられる。
はにかんでいる私にセイジは目を細めて甘く囁いてきて――――
「琴海……さん。さっきレッスン中にぼんやりしていたから、琴海さんだけ今日中にカフェインについてのレポートを書いてきてね」
「え……今日中に? 私だけ……」
唖然として口を半開きにしながらセイジをみると、ちょっとSなセイジが楽しそうに微笑でいる。
えぇぇぇぇ――――!
初日から、『レポートプレイ』――――!?
ふわふわ飛んでいた心の気球は、色んな意味で乱気流に飲み込まれていくのだった……。