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第26章 Lesson ご褒美

「ごめんね。これくらいでどうかな？」

「あ……」

気持ち――――いぃ。

本当に絶妙な力加減だった。

さっきまで轟いていた雷鳴が緩やかな電流へと変化して優しく、甘く、全身を解していくマッサージをされているみたいだ。

トゥックン――トゥックン――――って、一定間隔で流れる周波が、気持ちも心も落ちるかせてくれる。

激しい快感も悪くないけど、この優しく包み込まれるような感覚にずっと浸っていたくなってしまう。

こういう安心感のある気持ち良さ自体が、マサキそのものを感じる。

「はぁ……いい、です」

「それは、良かった」

そう答えたマサキのバリトンボイスは、心から気遣ってくれているのが伝わってきた。

イケボで優しく囁かれると、癒しが倍増しされる～。

胸を揉まれているのに、ヒーリングを受けている気分になっていた。

これも『ご褒美レッスン』ならではの特典といえよう。

かなり胸を揉まれ続け、発酵したパンのようにふっくらと膨らむと、下腹部もジンジンと痺れてきて甘美のジュースを絞りだし始める。

ジューサーから作り出されたとろみのある液体が、肉の漏斗を滑るようにトロトロと流れだす。

肉筒を湿らせながら擽るその感覚に、腰回りがゾクゾクして小さく震えてしまう。

マサキのゴールドフィンガーは、私の身体から色んなものを錬金していくのね。

「あ……あぁ……」

疼く身体に従って、素直に吐息が漏れる。

甘い快楽の湯船に浸かるかのように目を閉じていると、ピリリッと新たな衝撃が襲ってきた――――。

「あっ！　んっふぅ！」

雷撃程の激しさはないが、アロマの湯船の中にカプサイシンの入浴剤を投下されたのか、甘い痺れが強くなり、体温が上昇して汗ばむ。

「はっ！　んんっ！」

こ、この刺激は！！

その正体は、間もなくして理解する。

ゴールドフィンガーの隙間から突出している乳首にマサキの舌が宛がわれ、飴玉を舐めるように転がされていた。

それもまた、丹念に――――。