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第7章 I Lesson １回目

「今日の実技レッスンの……説明を致します」

いよいよレッスンの詳細が明かされる――――。

いつ見ても眩しいくらい美しいヤナセだが、今は目を細めて堪能している余裕はない。

ドッキン……ドッキン……

心臓の音が異様に大きく聞えてきた。

さっきジュリに言ったのも、あながち嘘じゃないかも。

生徒として受けていたレッスンを今から講師として受けるからには、弱気や甘えた気持ちでは決していけないのだ。

「皆様には個々に……本日の指導担当の講師が付きます。レッスンは……各自別室で行います」

ヤナセの説明に、凄くドキドキしていたのが少し和らぐ。

指導講師からのレッスン？

じゃぁ、いきなり新人研修とかじゃないんだ。

構えていた分、急に力が抜けていきそうになったが――――

「各部屋に三人の……新人男性講師が研修に参加致します。その講師たちは……指導講師と皆様との実技を見学する形となります……」

えっ――――三人！？

やはり新人講師の研修だったことより、人数に驚いた。

他の女性陣も私と同様、驚いている様子だが声には出してこない。

出したくてもいきなり三人の講師が立ち会う状況に、声が出せないのだろう……。

そう、一人を除いては――――

「ヤナセさぁ～ん！　見学って言ってましたけど、三人とも挿入までするんですか～？」

「ぶっ！」
「ちょっと……」
「はぁ……」

ヤナセに恥じらうこともなく大胆不敵に質問したジュリに、私たちは動揺を隠しきれなかった。