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ラブカルチャースクール 3
第7章 I Lesson 1回目

普段あんなに優しいヤナセが、時折見せる厳しい顔。
ふと、胸の奥にポッツンと雫が落ちて……波紋のように広がる――――。
あぁ……ヤナセは本当に凄く自分に厳しいんだ。
だから周りへの気遣いも半端ないし色んな厳しさを経験しているから、その分人に真剣に向き合っていけるのだろう。
横顔でもヤナセのその厳しさが怖いくらい伝わってきたけど、怖さよりも胸がグッと熱くなる。
ヤナセをそこまでさせた環境って一体どんなだったんだろう――?
黙ってジッと三人を見ているヤナセに、クニミツが慌てて頭を下げてきた。
「すみません、真剣にやります!」
そんなクニミツを居た堪れなさそうに見やるアラタとリクも、明日は我が身と思っているのかもしれない。
頭を下げたクニミツの様子からすると、股間の物も今は頭を垂れているだろう。
ヤナセはどう反応するのか、息を飲んで見守っていると
「人間だから……羞恥心もあるだろうが、無駄なプライドより……講師としてのプライドを持て」
――――何も言えないと、思った。
余りにも厳格で、氷の刃でも突き立てられたような低くてクールな声に、一刀両断される。
このままではレッスンすらも中止になるんじゃないかとさえ思ったら――
ヤナセは私の方に向き直って
「では……レッスンの続きに戻ります」
ニッコリと見慣れた優しい笑顔に戻っていた。
ふと、胸の奥にポッツンと雫が落ちて……波紋のように広がる――――。
あぁ……ヤナセは本当に凄く自分に厳しいんだ。
だから周りへの気遣いも半端ないし色んな厳しさを経験しているから、その分人に真剣に向き合っていけるのだろう。
横顔でもヤナセのその厳しさが怖いくらい伝わってきたけど、怖さよりも胸がグッと熱くなる。
ヤナセをそこまでさせた環境って一体どんなだったんだろう――?
黙ってジッと三人を見ているヤナセに、クニミツが慌てて頭を下げてきた。
「すみません、真剣にやります!」
そんなクニミツを居た堪れなさそうに見やるアラタとリクも、明日は我が身と思っているのかもしれない。
頭を下げたクニミツの様子からすると、股間の物も今は頭を垂れているだろう。
ヤナセはどう反応するのか、息を飲んで見守っていると
「人間だから……羞恥心もあるだろうが、無駄なプライドより……講師としてのプライドを持て」
――――何も言えないと、思った。
余りにも厳格で、氷の刃でも突き立てられたような低くてクールな声に、一刀両断される。
このままではレッスンすらも中止になるんじゃないかとさえ思ったら――
ヤナセは私の方に向き直って
「では……レッスンの続きに戻ります」
ニッコリと見慣れた優しい笑顔に戻っていた。

