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ラブカルチャースクール 3
第7章 I Lesson 1回目

ドックン――――!!
ただ動きが止まっただけで、嵐の前の静けさのような空気が漂う。
胸元に顔を埋めていたヤナセがゆっくりと上体を起こしていくと、いつも色っぽく流れる髪の毛が今は柳の葉のような妖しい雰囲気を醸しつつユラリと揺れた。
で、出た――――!?
髪の隙間から見えたヤナセの顔は艶やかな笑顔は一切なく、それこそ本当に彫刻みたいに冷ややかに見えた。
こんな顔、そう滅多に見ない。
記憶にあるとしたら、ナツやハヤト……あと姉さんに対して怒った時にこんな顔だった気がする。
こうなると、後はもう見守るしかなかった。
ヤナセは片手を付いたまま三人の方に顔を向けると、目線の方を見なくともただならぬ緊張感が伝わってくるようだ。
横を向いたヤナセの首元の喉仏から鎖骨までのラインが、芸術的に美しいのに堪能している余裕すらない。
火照って滲みだした汗が冷汗に変わっていくように、じっとりと肌に纏わり付く。
そしてとうとうヤナセが口を開いた――――
「何を……恥ずかしがっているんだ? 四人の男の中で……一人頑張っている琴海さんの立場になってみろ。やる気がないなら……今すぐ出ていけ」
静かに……
でも恐ろしく低い声で、ヤナセは呪詛のように三人に向かって言い放つ。
ワタリみたいな厳しい言い方だったけど、また違った言い知れぬ畏怖が襲い掛かる。
尋常じゃないオーラを感じたのか、クニミツだけではなく少し余裕のあったアラタ、リクまで青褪めた表情に瞬く間に変わった。
ただ動きが止まっただけで、嵐の前の静けさのような空気が漂う。
胸元に顔を埋めていたヤナセがゆっくりと上体を起こしていくと、いつも色っぽく流れる髪の毛が今は柳の葉のような妖しい雰囲気を醸しつつユラリと揺れた。
で、出た――――!?
髪の隙間から見えたヤナセの顔は艶やかな笑顔は一切なく、それこそ本当に彫刻みたいに冷ややかに見えた。
こんな顔、そう滅多に見ない。
記憶にあるとしたら、ナツやハヤト……あと姉さんに対して怒った時にこんな顔だった気がする。
こうなると、後はもう見守るしかなかった。
ヤナセは片手を付いたまま三人の方に顔を向けると、目線の方を見なくともただならぬ緊張感が伝わってくるようだ。
横を向いたヤナセの首元の喉仏から鎖骨までのラインが、芸術的に美しいのに堪能している余裕すらない。
火照って滲みだした汗が冷汗に変わっていくように、じっとりと肌に纏わり付く。
そしてとうとうヤナセが口を開いた――――
「何を……恥ずかしがっているんだ? 四人の男の中で……一人頑張っている琴海さんの立場になってみろ。やる気がないなら……今すぐ出ていけ」
静かに……
でも恐ろしく低い声で、ヤナセは呪詛のように三人に向かって言い放つ。
ワタリみたいな厳しい言い方だったけど、また違った言い知れぬ畏怖が襲い掛かる。
尋常じゃないオーラを感じたのか、クニミツだけではなく少し余裕のあったアラタ、リクまで青褪めた表情に瞬く間に変わった。

