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ラブカルチャースクール 3
第8章 Lesson 困惑
カチャ――――
「ヤナセさん、お待たせしました」
「いえ……足元は大丈夫ですか?」
「はい! 一人でもちゃんと歩けます」
「そうですか……ですが、急がずに参りましょう」
「はい!! 気を付けます!」
着替え終わってレッスン室に戻ると、スーツ姿に戻ったヤナセが笑顔で待っていてくれた。
やっぱりローブ姿よりスーツの方がしっくりくると思うのは、普段見慣れているせいだからかな?
ヤナセの後を付いて部屋を出る。
担当講師に付いていくひよっこのつもり一歩下がっていたつもりなのに、ヤナセは私の体調を気にしてか隣に並んできた。
「眩暈とかは……大丈夫ですか」
ヤナセは少し頭を下げて顔を覗き込むように聞いてくる。
サラーっと流れ落ちる髪が本当に綺麗で、いつも見惚れてしまう。
羨ましいくらいサラサラだな……
シャンプーは何を使ってるんだろ?
思わずジッと眺めて、そんなことを考えてしまうと
「琴海さん……ご気分優れませんか?」
憂いを湛えたヘーゼルが心配そうに顔を近付けてきた。
「わっ! 大丈夫です!」
不意に彫刻のような顔が寄って来たので、驚いて少し飛び跳ねてしまう。
「クスクス……それなら良かったですが……気持ち悪くなったりしたら、直ぐに言って下さいね」
「はい……ありがとうございます」
過剰反応した私にヤナセは優しく微笑み掛けてくれながらも、ずっと体調を気遣ってくれている。
そのことについて改めて説明を受けるのだけれども、突然自分の身体に起こった異変に困惑してしまって胸に不安が広がりだした。
「ヤナセさん、お待たせしました」
「いえ……足元は大丈夫ですか?」
「はい! 一人でもちゃんと歩けます」
「そうですか……ですが、急がずに参りましょう」
「はい!! 気を付けます!」
着替え終わってレッスン室に戻ると、スーツ姿に戻ったヤナセが笑顔で待っていてくれた。
やっぱりローブ姿よりスーツの方がしっくりくると思うのは、普段見慣れているせいだからかな?
ヤナセの後を付いて部屋を出る。
担当講師に付いていくひよっこのつもり一歩下がっていたつもりなのに、ヤナセは私の体調を気にしてか隣に並んできた。
「眩暈とかは……大丈夫ですか」
ヤナセは少し頭を下げて顔を覗き込むように聞いてくる。
サラーっと流れ落ちる髪が本当に綺麗で、いつも見惚れてしまう。
羨ましいくらいサラサラだな……
シャンプーは何を使ってるんだろ?
思わずジッと眺めて、そんなことを考えてしまうと
「琴海さん……ご気分優れませんか?」
憂いを湛えたヘーゼルが心配そうに顔を近付けてきた。
「わっ! 大丈夫です!」
不意に彫刻のような顔が寄って来たので、驚いて少し飛び跳ねてしまう。
「クスクス……それなら良かったですが……気持ち悪くなったりしたら、直ぐに言って下さいね」
「はい……ありがとうございます」
過剰反応した私にヤナセは優しく微笑み掛けてくれながらも、ずっと体調を気遣ってくれている。
そのことについて改めて説明を受けるのだけれども、突然自分の身体に起こった異変に困惑してしまって胸に不安が広がりだした。