この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 3
第11章 Lesson ポジティブ

「スクールの全体ミーティングが……近々行われる予定です」
ヤナセの声は波が立たない水面のような静けさだが、凄く重く感じる。
「全体ミーティングですか……」
「はい……」
ドックン――――!
これからスクールが大きく変革しようとしていく予感に、期待か――緊張か、胸の鼓動が大きく鳴った。
「ここ最近は……以前琴海さんにもお話した『掟改正』の議題は、毎回持ち上がっています。正直……改正に反対している者も少なからずおります」
「はい……」
今までラブカルがここまで発展してきたのは、ある意味『掟』の存在が大きな力を発していたのかもしれない。
そんなラブカルに革命を起こしたらヤナセのスクールでの立場は、今以上に確固たるものになるだろうから、嫉んだり羨む人だって絶対いるはずだ。
現にセルジュや闇王子――イオリが反対勢力なのは明らかだし、まだ他にも見えない敵が沢山いるのかもしれない。
生徒の時は明るく励まして貰ったラブカルで、勢力争いみたいなことが起きているのは複雑な気持ちになる。
だけどヤナセがしていることはラブカルが今以上に良くなるためのものだから、私はヤナセを信じて師事していくだけだ。
「ヤナセさん、私出来る限りのことをやりますので!」
ご主人様を追い掛けるワンコにも負けない気持ちで力いっぱい宣言すると、ヤナセは一瞬目を見開いて――
「ありがとうございます…琴海さん」
いつもの美しい微笑みを浮かべた。
ヤナセの声は波が立たない水面のような静けさだが、凄く重く感じる。
「全体ミーティングですか……」
「はい……」
ドックン――――!
これからスクールが大きく変革しようとしていく予感に、期待か――緊張か、胸の鼓動が大きく鳴った。
「ここ最近は……以前琴海さんにもお話した『掟改正』の議題は、毎回持ち上がっています。正直……改正に反対している者も少なからずおります」
「はい……」
今までラブカルがここまで発展してきたのは、ある意味『掟』の存在が大きな力を発していたのかもしれない。
そんなラブカルに革命を起こしたらヤナセのスクールでの立場は、今以上に確固たるものになるだろうから、嫉んだり羨む人だって絶対いるはずだ。
現にセルジュや闇王子――イオリが反対勢力なのは明らかだし、まだ他にも見えない敵が沢山いるのかもしれない。
生徒の時は明るく励まして貰ったラブカルで、勢力争いみたいなことが起きているのは複雑な気持ちになる。
だけどヤナセがしていることはラブカルが今以上に良くなるためのものだから、私はヤナセを信じて師事していくだけだ。
「ヤナセさん、私出来る限りのことをやりますので!」
ご主人様を追い掛けるワンコにも負けない気持ちで力いっぱい宣言すると、ヤナセは一瞬目を見開いて――
「ありがとうございます…琴海さん」
いつもの美しい微笑みを浮かべた。

