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ラブカルチャースクール 3
第11章 Lesson ポジティブ

ヤナセが言おうとしてくれていることは良く解る。
それはヤナセが相手を理解して、相手の立場になって分かりやすく言ってくれているからだ。
だけどアラタの言っていたことをまだイマイチ理解できないのは、まだまだお互いの立場に立てていないのだろう。
ヤナセはレッスンの姿勢をアラタに指導したと言ったけど――
きっとそこをクリアにしなければ、今後のレッスンに支障をきたす気がする……。
やはり早急に、答えをだそう。
ポジティブな気持ちで、前に進んでいくためにも――――。
自分の決意と共に顔に自然と笑みが浮かび上がると、ヤナセも小さく頷いてくれた。
「では……長くなりましたが、報告の聴取はここまでと致しましょう」
「はい、ありがとうございました!」
「色々と……細かいことまでお話して、お疲れでしょう。少し……休憩して下さいね」
気遣ってくれながら首を少し傾けるヤナセの仕草が、いちいち綺麗で溜息が出そうになる。
ヤナセだってもっと忙しい筈なのに、そんな姿を微塵も見せない強さと優しさに、自分も頑張ろうと背中を押して貰っている気持ちになった。
「では、失礼します!」
元気よく挨拶をして、教室に戻るのに席を立とうとした時――――
「琴海さん……『掟改正』のことですが……」
「はいぃっ!」
珍しく呼び止められた上に、『掟』のことだと言われて思いっきり大きな声で返事をしてしまう。
改まって何だろうと心臓をバクバクさせていると、ヤナセは唇を一瞬結び――
そして静かに『掟改正』について語りだした。
それはヤナセが相手を理解して、相手の立場になって分かりやすく言ってくれているからだ。
だけどアラタの言っていたことをまだイマイチ理解できないのは、まだまだお互いの立場に立てていないのだろう。
ヤナセはレッスンの姿勢をアラタに指導したと言ったけど――
きっとそこをクリアにしなければ、今後のレッスンに支障をきたす気がする……。
やはり早急に、答えをだそう。
ポジティブな気持ちで、前に進んでいくためにも――――。
自分の決意と共に顔に自然と笑みが浮かび上がると、ヤナセも小さく頷いてくれた。
「では……長くなりましたが、報告の聴取はここまでと致しましょう」
「はい、ありがとうございました!」
「色々と……細かいことまでお話して、お疲れでしょう。少し……休憩して下さいね」
気遣ってくれながら首を少し傾けるヤナセの仕草が、いちいち綺麗で溜息が出そうになる。
ヤナセだってもっと忙しい筈なのに、そんな姿を微塵も見せない強さと優しさに、自分も頑張ろうと背中を押して貰っている気持ちになった。
「では、失礼します!」
元気よく挨拶をして、教室に戻るのに席を立とうとした時――――
「琴海さん……『掟改正』のことですが……」
「はいぃっ!」
珍しく呼び止められた上に、『掟』のことだと言われて思いっきり大きな声で返事をしてしまう。
改まって何だろうと心臓をバクバクさせていると、ヤナセは唇を一瞬結び――
そして静かに『掟改正』について語りだした。

