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ラブカルチャースクール 3
第2章 I Lesson 初日
綺麗な長い指先が、スクリーンに映る文字をなぞっていく度に肌を触れられた感触が甦る。
「お茶に含まれている成分として有名なのは……」
優しくて甘い声が耳の奥をくすぐって、頭の芯が蕩けそうだ。
「このカフェインのメリットは何か、思いつくものあるかな?」
ちょっと目にかかりそうなくらいのサラサラの黒い髪が爽やかな笑顔とともに揺れると、私の胸の奥も水面に浮かぶ小舟みたいに揺らされる。
『メリット』?
それはいっぱいあるよ……。
だから今まで辛いことも、ハードなレッスンも頑張ってこれたの。
「そうね~。目が覚めるわ!」
「うんそうだね! 他にも何か思い浮かぶかな?」
他?
うふふふ……貴方に出会って、私は目の前の世界が広がっていくように感じたわ。
「覚醒作用、解熱鎮痛作用、眠気、倦怠感、頭痛にも効果があるかと」
「正解! 直ぐに答えられるなんて凄いね」
「これくらい常識範囲かと」
「あははは! これは心強い!」
明るく笑うその笑顔と声が私の体中の細胞を悦ばせていく。
全身で貴方を欲しているのを本能で感じるの――――。
「別にたいしたことではありません」
「はは、謙虚だね。また分かったら今みたいに答えて貰えるかな」
そう……どんな相手にも優しくて接しているのがちょっともどかしく思うけど、その温かさが貴方らしいのよね。
「脂肪の分解もする」
「おっ! そうそう! 皆優秀だね!」
「たまたま学生時代に勉強したことです」
「うん。これからその知識が役立っていくと思うよ。楽しみだね! 脂肪の分解については、カフェインの成分の中にあるリパーゼというものが作用して脂肪を分解する酵素を活性化させる効力があると言われいるんだ。このリパーゼで脂肪燃焼効果が上がるとされていて……」
『リパーゼ』――何かロマンチックな言葉。
脂肪だけじゃなく、私たちの気持ちも熱く燃え上がらせてくれそう――――
「琴海……さん!」
「は~い」
「琴海さんっ!!」
『世界で一番愛しい貴方』――――
セイジが私の名前を呼んだ。
「お茶に含まれている成分として有名なのは……」
優しくて甘い声が耳の奥をくすぐって、頭の芯が蕩けそうだ。
「このカフェインのメリットは何か、思いつくものあるかな?」
ちょっと目にかかりそうなくらいのサラサラの黒い髪が爽やかな笑顔とともに揺れると、私の胸の奥も水面に浮かぶ小舟みたいに揺らされる。
『メリット』?
それはいっぱいあるよ……。
だから今まで辛いことも、ハードなレッスンも頑張ってこれたの。
「そうね~。目が覚めるわ!」
「うんそうだね! 他にも何か思い浮かぶかな?」
他?
うふふふ……貴方に出会って、私は目の前の世界が広がっていくように感じたわ。
「覚醒作用、解熱鎮痛作用、眠気、倦怠感、頭痛にも効果があるかと」
「正解! 直ぐに答えられるなんて凄いね」
「これくらい常識範囲かと」
「あははは! これは心強い!」
明るく笑うその笑顔と声が私の体中の細胞を悦ばせていく。
全身で貴方を欲しているのを本能で感じるの――――。
「別にたいしたことではありません」
「はは、謙虚だね。また分かったら今みたいに答えて貰えるかな」
そう……どんな相手にも優しくて接しているのがちょっともどかしく思うけど、その温かさが貴方らしいのよね。
「脂肪の分解もする」
「おっ! そうそう! 皆優秀だね!」
「たまたま学生時代に勉強したことです」
「うん。これからその知識が役立っていくと思うよ。楽しみだね! 脂肪の分解については、カフェインの成分の中にあるリパーゼというものが作用して脂肪を分解する酵素を活性化させる効力があると言われいるんだ。このリパーゼで脂肪燃焼効果が上がるとされていて……」
『リパーゼ』――何かロマンチックな言葉。
脂肪だけじゃなく、私たちの気持ちも熱く燃え上がらせてくれそう――――
「琴海……さん!」
「は~い」
「琴海さんっ!!」
『世界で一番愛しい貴方』――――
セイジが私の名前を呼んだ。