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ラブカルチャースクール 3
第13章 I Lesson 3回目
結局、毎度のことながらタイムアップして、セイジの自室から慌てて飛び出した。

勿論セルジュチェックを入念にしてからだけど――――。

「はぁ……お化粧直す暇もないや!」

駆け足気味でセイジから預かったヤナセ宛のファイルを胸に抱き締めながら、独り言を呟く。

化粧を直したところでレッスンしたら、汗で崩れるから無意味か……。

ガッチャッン!

勢いよく教室のドアを開けて、駆け込み乗車のように飛び跳ねて中に入っていった。

――――途端、

「まったぁ~! 遅いよコトミ! いつもどこで油を買ってんのよ!」

「それを言うなら売っているでしょ」

ジュリのギャグかマジボケか分からない発言に、間髪入れずにカレンが突っ込む。

「え、そう? どっちでも同じじゃん!」

「同じじゃないわよ! 言葉っていうのはちゃんと語源があるのよ。勝手な解釈するものじゃないわよ」

「はいはぁ~い! じゃぁ、コトミは油を売りに行ったって訳ね」

「そういうことじゃなくて」

最初はギスギスしていた二人のやり取りも、最近では絶妙なコントに思えてきた。

だけど自分をネタに、この話が展開されていくのはかなり心苦しい。

「あははは! ちょっと預かりものして来たから、時間取っちゃって」

「預かりもの? 誰に?」

慌てて遅れた理由をこじつけたら、途端ジュリの詮索好きスイッチが発動した。

「え……どうして?」

「気になったから~」

化粧直をバッチリしているジュリのテカテカした唇が妖しく微笑む。

うっわぁ!
こんなことまで聞かれるとは思わなかった~!

頬が引き攣りそうになる顔に笑顔を作って、ジュリの触手から逃れる術を必死で考え始めると――――

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