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ラブカルチャースクール 3
第13章 I Lesson 3回目
呆然と袋をみている私に、ヤナセは優しい微笑みを浮かべる。

「前回の……処方箋もありましたので、電話で叔父に頼んでおいたんです」

「叔父様に!?」

柳瀬家ぐるみで迷惑を掛けてしまったぁぁぁ――――!!

「わざわざ、すみません! も、もしかして……さっきの別件って、このせいでしょうか?」

それだったら、何から何まで申し訳なさすぎる。

本当にチワワ並みにプルプルしそうになると

「あぁ……それはまた、本当に別件ですのでご安心下さい」

ヤナセはニッコリ微笑んで、さも何にもなさそうにサラッと流す。

「はぁ……そうですか」

なら良かったけど……何かあったのか、妙に気になってしまう。

元々、ラブカル講師は謎めいている人が多い。

その中でも一際謎を秘めていそうなのが
――――ヤナセだ。

財閥の家のことや、過去のこと――――
ヤナセは沢山の『宿業』を抱えていそうな気がしてしまう。

鉄剤の入った袋をぼんやりと見詰めながら、そんなことを考えてしまった。

俯き加減になっていると隣のジュリの席にヤナセが座ったから、珍しいなと思って顔を上げると、カミジョウさんの常春スマイルとはまた別物の、貴公子スマイルで艶やかに微笑まれる。

はぅっ!
ヤナセ様、いきなりお戯れを――――!!

笑顔だけで大気圏に吹き飛ばされそうなくらいの破壊力を喰らってしまう。

クラクラしそうになって、貰った鉄剤を今すぐ飲みたくなる。

無意識に薬袋を開けようとしたら

「コトミさん……今日ジムの前に……少し付きあって頂きたい場所があるんですけど宜しいでしょうか?」

「え? はい、私で良ければ……」

ヤナセに意味あり気にそう言い残すと、ジュリたちが戻って来るのを見計らったように、優美な動きで教卓に戻った。

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