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第15章 Lesson クッキー

プルン――解き放たれた唇は、ゼリーみたいに弾けて揺れた。

「あ……」

セイジの唇は、小鳥の足取りみたいに私の肌の上を跳ねる。

唇の下、顎の丸、首筋に鎖骨と柔らかい唇でスタンプを押していくみたいだ。

痕が付かないのが残念だけど、この感触は私の肌の下でずっと覚えておこう――。

レッスンとは違って服を纏ったままでも、壊れ物のように大事に扱ってくれるセイジの気持ちが何より嬉しい。

「セイジ……」

舌先で鎖骨をなぞられて、ゾクゾクする。

セイジの髪に指を埋めて、頭の形に添って撫でてみた。

少し硬質だけどサラサラの髪が、毛並みの良いペットを触っているみたいに気持ちが良い。

「んんっ……ふふ……」

手触りの良い髪の毛の感触が思いのほか癖になって、ついつい頭を撫でまわしてしまうと、セイジは一気にキャミソールをたくし上げて、白い双丘を露わにしてきた。

「ひゃっ！」

空気に触れて一瞬ヒヤッとしたのと、流れが読めなかった展開に驚いて声を上げてしまう。

私の反応にセイジは口元に小さく笑みを浮かべると、高くない丘の上で主張する赤塔を咥え込んだ。

セイジの口に包み込まれた乳首は、唇と同じように軽く吸われると少しチクッとした痛みが走ったけどそれは直ぐに甘い痺れに変化する。

「あぁっ！　あぁぁん！」

パチパチと線香花火のように弾けた快感の電流は、何度も味わいたくなるほど身体を震わせた。