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第15章 Lesson クッキー

太腿を撫で上げながらセイジの手は素早く敏感な部分に触れてくる。

ストッキングとショーツ越しでも、セイジの指の感触がリアルに感じられた。

それは幾度となく触れられたセイジの形を細胞レベルでインプットされているのかもしれない。

だけど――――

直接、触れてほしい。

その願望を表すかのようにセイジの指が触れている部分は、蜜を吸い取ってグッチョリと濡れていた。

セイジは一瞬指を止めた後、濡れ具合を確認するかのように補正にそってゆっくりとなぞりだす。

「んっ……ぁ……」

湿った生地は肌との癒着を大きくして、セイジが触れていく部分をより敏感にさせた。

私の股間事情が分かったセイジは、苦笑いをしてきて

「これは、ちょっとしんどかったかな」

甘く囁きながら、チュッと軽く唇を吸い上げた。

「あっ……ふぅん……」

嬉しいやら情けないやら――

ご主人様に窘められたみたいな声を漏らすとスカートの中の手が恥骨を登り、下腹部を擦ってウエスト部分に指を掛けてくる。

「琴海、腰浮かせる？」

「う、うん！」

期待していた流れに打って変わって声のキーを高くして、勢い良く腰を浮かせる。

「ははっ！　そんなに浮かせなくても大丈夫だよ」

太鼓橋になった腰にセイジは笑いながら、素早く手を回して目的を成し遂げた。

ズラされたゴムは難なく山のカーブを乗り越えて、足の付け根まで一気に辿り着く。

見事な脱がしっぷりに感動を覚えている間もなく、ゴムから覗く茂みの中にセイジの指が挟み込まれてくる――――。