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ラブカルチャースクール 3
第15章 Lesson クッキー
言うしかないのか……

でも――――

「ごめん……やっぱり一分でいいや」

レッスンのことは、どうしてもセイジには聞かせたくないと思ってしまうのだ。

「琴海……」

「色々我儘言って、ごめんね」

眉を下げて微笑みながら、セイジの首に腕を回して顔を埋める。

こうやってセイジと抱き締め合えるだけで、幸せなのにね――。

贅沢な立場を忘れてしまいそうな自分を自嘲的に諫めていく。

頑なな私の態度にセイジは神妙な面持ちで黙り込んでから、ゆっくりと指を動かし始めた。

「……もう少し慣らしたら……三本目入れるから」

「うん」

クチュ……クチュ……

赤い蜜池でボートを漕ぐかのように、セイジの二本のオールが静かに動きだす。

「んっ……はぁぁぁ……」

穏やかに湧き上がってくる快感の心地良さに、甘い吐息を吐き出した。

敏感な膨らみを指の腹でそっと撫でられると、お尻までゾクゾクとしてしまう。

僅かな動きでも、セイジの優しさが詰まっているみたいで嬉しく思えた――――。

世間とは違う特殊な環境だから、特別が欲しくなる。

だけど望み過ぎるから、苦しくなるんだよね……。

同じ空間に愛しい人がいるだけで、凄く幸せなことなのに――――。

今、この一時を大切に過ごしていこう。

そう思えた途端、胸が温かい気持ちに包まれていく。

「セイジ……気持ち、いい」

腕を巻き付けた首に顔を摺り寄せると、トクトクと頬にセイジの脈動を感じる。

この脈がセイジの根にも伝わって硬くさせていると思うと、自分の袋も熱くなって膨らんでいくようだった。

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