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ラブカルチャースクール 3
第4章 Lesson 休憩室
「はぁ……はぁ……」
教室のある階に到着エレベーターから慌てて飛び出して、廊下を走っていく。
レポート実習時間が終わるまで、あと五分。
セイジにレポートを見せに行くだけで色んなことが起こって、思いのほか時間が掛かってしまった。
教室に戻ったらきっとジュリに根掘り葉掘り聞かれるだろうけど、それより頭の中は黒い羽根を生やしたセルジュがクルクル飛び回っている。
ガッチャ!!
「すみません! 遅くなりました! ……あれ?」
勢いよく教室のドアを開けて開口一番に遅くなったことを謝ったが、教室の中には女性メンバーは誰も居なくって――――
「お疲れ様でした……皆さんなら少し早めに休憩に行ってますよ」
走ったのと焦りで息が上がっている私と相反して、まるで広い庭で寛いでいるかのよう優美にヤナセが出迎えてくれた。
「えっ……もう休憩ですか?」
「はい……皆さん優秀で、レポートもかなり進みましたので……早めに上がって頂きました」
ヤナセはタブレットを机に置いて流れるような動きで立ち上がり、美しく微笑みながら近寄ってくる。
ペッカァァァ――――!!
あぁっ! いちいち眩しい!!
後光が射してくるようなヤナセに頭の中の黒い羽根が薄らいで、救われたような気持に思わず手を合わせてしまう。
「琴海さん……どうかされましたか?」
「あっ! す、すみません本当に、こんなに遅くなってしまって!」
合掌を謝罪に替えて、頭を深々と下げた。
教室のある階に到着エレベーターから慌てて飛び出して、廊下を走っていく。
レポート実習時間が終わるまで、あと五分。
セイジにレポートを見せに行くだけで色んなことが起こって、思いのほか時間が掛かってしまった。
教室に戻ったらきっとジュリに根掘り葉掘り聞かれるだろうけど、それより頭の中は黒い羽根を生やしたセルジュがクルクル飛び回っている。
ガッチャ!!
「すみません! 遅くなりました! ……あれ?」
勢いよく教室のドアを開けて開口一番に遅くなったことを謝ったが、教室の中には女性メンバーは誰も居なくって――――
「お疲れ様でした……皆さんなら少し早めに休憩に行ってますよ」
走ったのと焦りで息が上がっている私と相反して、まるで広い庭で寛いでいるかのよう優美にヤナセが出迎えてくれた。
「えっ……もう休憩ですか?」
「はい……皆さん優秀で、レポートもかなり進みましたので……早めに上がって頂きました」
ヤナセはタブレットを机に置いて流れるような動きで立ち上がり、美しく微笑みながら近寄ってくる。
ペッカァァァ――――!!
あぁっ! いちいち眩しい!!
後光が射してくるようなヤナセに頭の中の黒い羽根が薄らいで、救われたような気持に思わず手を合わせてしまう。
「琴海さん……どうかされましたか?」
「あっ! す、すみません本当に、こんなに遅くなってしまって!」
合掌を謝罪に替えて、頭を深々と下げた。