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ラブカルチャースクール 3
第17章 Lesson KY

「琴海さん……ハニーミルクティーです。良かったらお飲み下さい」
綺麗な指を揃えてヤナセは、私の前に甘い香りが漂う可愛いティーカップを差しだす。
「ありがとうございます……」
微かにまだ震えている手でカップを持ち、冷たくなっている唇に寄せる。
陶器から伝わる熱と、ほのかに甘いハチミツが、震える身体に優しく染み渡っていくかのようだ――――。
――――レッスン終了後。
リクが更衣室に入ってから、しばらく私は床にへたり込んでいた。
それでも何とか自力で起き上がって着替えを済ますと、先にリクは部屋からでていっていたようだ。
覚束ない足取りでホッとしながらレッスン室を出ると、そこには待ち構えていたように後光を射している人物が立っていた。
神妙な面持ちをしたヤナセ様のみならず、常春オーラのカミジョウさんまで待っていてくれたのには驚いたけど、嬉しくもあった――――。
この二人が敢えてお出迎えしてくれていることは、緊急事態だということなのに、頭が上手く働いていなくて安堵感の方が先立ってしまう。
ヤナセの顔を見た途端、張り詰めていた気持ちが一気に緩みそうになる。
「琴海さん……歩けますか?」
「す、すみません……」
「どうぞ……掴まって下さい」
「……ありがとうございます」
『大丈夫ですか?』――――じゃないんだ。
誰よりも状況を先に読み取るヤナセは、密室で起きていたことを何もかも分かっているかのように、手を差し伸べてくれた。
ヤナセの優しさに甘えながらも複雑な気持ちが抑えきれなくて、キュッと結んだ唇の形が歪んでしまった。
綺麗な指を揃えてヤナセは、私の前に甘い香りが漂う可愛いティーカップを差しだす。
「ありがとうございます……」
微かにまだ震えている手でカップを持ち、冷たくなっている唇に寄せる。
陶器から伝わる熱と、ほのかに甘いハチミツが、震える身体に優しく染み渡っていくかのようだ――――。
――――レッスン終了後。
リクが更衣室に入ってから、しばらく私は床にへたり込んでいた。
それでも何とか自力で起き上がって着替えを済ますと、先にリクは部屋からでていっていたようだ。
覚束ない足取りでホッとしながらレッスン室を出ると、そこには待ち構えていたように後光を射している人物が立っていた。
神妙な面持ちをしたヤナセ様のみならず、常春オーラのカミジョウさんまで待っていてくれたのには驚いたけど、嬉しくもあった――――。
この二人が敢えてお出迎えしてくれていることは、緊急事態だということなのに、頭が上手く働いていなくて安堵感の方が先立ってしまう。
ヤナセの顔を見た途端、張り詰めていた気持ちが一気に緩みそうになる。
「琴海さん……歩けますか?」
「す、すみません……」
「どうぞ……掴まって下さい」
「……ありがとうございます」
『大丈夫ですか?』――――じゃないんだ。
誰よりも状況を先に読み取るヤナセは、密室で起きていたことを何もかも分かっているかのように、手を差し伸べてくれた。
ヤナセの優しさに甘えながらも複雑な気持ちが抑えきれなくて、キュッと結んだ唇の形が歪んでしまった。

