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ラブカルチャースクール 3
第17章 Lesson KY

研修が早めに終わったのもあってか、教室に戻らず別室に三人で移動する。
私の体調を気遣ってか、目立たないようにするためか、歩いている最中は二人とも無言だった。
カミジョウさんまで居るとなると、リクは今一人なのかな?
目的の場所まではそれ程遠くはなかったけど、歩きながら徐にリクのことが気になった。
移動した場所に辿り着くとカミジョウさんがドアを開けてくれ、ニッコリと微笑む。
「どうぞ、中に入って」
低いけど穏やかな声は、理屈抜きに安心感が湧き上がる。
マサキの艶っぽいバリトンボイスも耳触りがいいけど、カミジョウさんは年功の貫禄と余裕が滲み出ているように感じた。
部屋には一歩先にヤナセが入り、私の手を引いてくれた。
「琴海さん……足元にお気を付けて」
「はい、ありがとうございます」
ヤナセは本当に、スマートだな……。
いつものスーツ姿だけど、異国の貴公子にしか見えない。
ラブカルに通い始めた時からヤナセを何度も見てきているのに、やっぱり何をしても眩しく見える。
こんな状況を街中でされたら、世間の大半の女子に羨まれそうだ。
もしくは、産まれたてのチワワを連れている飼い主に見えるか――――。
まだ他の女性陣がレッスン中で、良かったと思う。
それこそジュリにでも見られたら、一生怨まれそうだ。
入った部屋は、レッスンの報告をする場所より広めで、雰囲気が違った。
「ここはソファーがありますので……普段のパイプ椅子よりは身体に負担がないかと」
キュゥゥゥン――――!!
今更だけど、ヤナセの心遣いが有り難くて、感動で胸が締め付けられる。
私の体調を気遣ってか、目立たないようにするためか、歩いている最中は二人とも無言だった。
カミジョウさんまで居るとなると、リクは今一人なのかな?
目的の場所まではそれ程遠くはなかったけど、歩きながら徐にリクのことが気になった。
移動した場所に辿り着くとカミジョウさんがドアを開けてくれ、ニッコリと微笑む。
「どうぞ、中に入って」
低いけど穏やかな声は、理屈抜きに安心感が湧き上がる。
マサキの艶っぽいバリトンボイスも耳触りがいいけど、カミジョウさんは年功の貫禄と余裕が滲み出ているように感じた。
部屋には一歩先にヤナセが入り、私の手を引いてくれた。
「琴海さん……足元にお気を付けて」
「はい、ありがとうございます」
ヤナセは本当に、スマートだな……。
いつものスーツ姿だけど、異国の貴公子にしか見えない。
ラブカルに通い始めた時からヤナセを何度も見てきているのに、やっぱり何をしても眩しく見える。
こんな状況を街中でされたら、世間の大半の女子に羨まれそうだ。
もしくは、産まれたてのチワワを連れている飼い主に見えるか――――。
まだ他の女性陣がレッスン中で、良かったと思う。
それこそジュリにでも見られたら、一生怨まれそうだ。
入った部屋は、レッスンの報告をする場所より広めで、雰囲気が違った。
「ここはソファーがありますので……普段のパイプ椅子よりは身体に負担がないかと」
キュゥゥゥン――――!!
今更だけど、ヤナセの心遣いが有り難くて、感動で胸が締め付けられる。

