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ラブカルチャースクール 3
第5章 Lesson 体力作り
闇王子が気になったけど、今は顔を合わせない方が良いだろう。
何よりヤナセに必要以上の負担を掛けたくない。
「ランニングマシーン、盛り上がっていましたね! 見ました? 私も入りたかったなぁ~」
重たい空気を払拭するつもりで、白々しくテンション上げてヤナセに話題を振ったつもりだったが――――
「琴海さん……大丈夫でしたか?」
取り越し苦労だった。
ヤナセが周りに変な気を使わせる筈がない。
心配してくれているヤナセに申し訳なくて、肩を窄めて小声で返す。
「はい、大丈夫です。本当に挨拶だけだったので……その、イオリさんって……」
聞きたいことを飲み込んで違う言葉にすり替える。
「イオリさんも、特別講師なんですよね?」
ヤナセは少し目を細めて質問を聞いていたが、間もなく優しい表情を浮かべてきた。
「えぇ……イオリも特別講師ですよ」
さっきのイオリの様子からして、私だけじゃなく他の三人もイオリのレッスンは受けていないだろう。
次の言葉に詰まってしまい、うっかりどうでもなことを話し出してしまう。
「髪が長かったから、ビックリしちゃって」
「クスクス……確かにあそこまで髪が長い講師は、琴海さんの担当には居ませんでしたね」
「はい! 男性なのに綺麗な髪だなぁて思っちゃいました」
勿論ヤナセの髪もキューティクルが光っていて凄く綺麗ですけどね!
「そうですね……確かに」
イオリのロンゲトークをしつつ、逃げ場に使ったマシーンに到着した。
「あっ! マシーン空いてますね」
「えぇ……では一緒に背筋を鍛えましょうね……」
「は、はい! お願いします!」
相変わらずの色っぽさに、筋トレでもドキドキさせられる。
闇王子の結局核心には触れられなかったけど、いずれ自然と明かされるだろう。
今はただ――――
隣で背筋すらも微笑みながらこなす光り王子に、笑っていて欲しいと思った。
何よりヤナセに必要以上の負担を掛けたくない。
「ランニングマシーン、盛り上がっていましたね! 見ました? 私も入りたかったなぁ~」
重たい空気を払拭するつもりで、白々しくテンション上げてヤナセに話題を振ったつもりだったが――――
「琴海さん……大丈夫でしたか?」
取り越し苦労だった。
ヤナセが周りに変な気を使わせる筈がない。
心配してくれているヤナセに申し訳なくて、肩を窄めて小声で返す。
「はい、大丈夫です。本当に挨拶だけだったので……その、イオリさんって……」
聞きたいことを飲み込んで違う言葉にすり替える。
「イオリさんも、特別講師なんですよね?」
ヤナセは少し目を細めて質問を聞いていたが、間もなく優しい表情を浮かべてきた。
「えぇ……イオリも特別講師ですよ」
さっきのイオリの様子からして、私だけじゃなく他の三人もイオリのレッスンは受けていないだろう。
次の言葉に詰まってしまい、うっかりどうでもなことを話し出してしまう。
「髪が長かったから、ビックリしちゃって」
「クスクス……確かにあそこまで髪が長い講師は、琴海さんの担当には居ませんでしたね」
「はい! 男性なのに綺麗な髪だなぁて思っちゃいました」
勿論ヤナセの髪もキューティクルが光っていて凄く綺麗ですけどね!
「そうですね……確かに」
イオリのロンゲトークをしつつ、逃げ場に使ったマシーンに到着した。
「あっ! マシーン空いてますね」
「えぇ……では一緒に背筋を鍛えましょうね……」
「は、はい! お願いします!」
相変わらずの色っぽさに、筋トレでもドキドキさせられる。
闇王子の結局核心には触れられなかったけど、いずれ自然と明かされるだろう。
今はただ――――
隣で背筋すらも微笑みながらこなす光り王子に、笑っていて欲しいと思った。