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ラブカルチャースクール 3
第26章 Lesson ご褒美

アラタ対策の話も一段落すると、隣の席に座っていたセイジがゆっくりと立ち上がった。
立ったままでも身長差があるのに、座ったまま見上げるセイジの顔は手を伸ばしても届かないくらい遠くに感じてしまう。
「じゃあ俺は自室に帰って今日の報告書をまとめるよ」
セイジは講師として責務を果たすべく、教室を出て行こうとする。
あぁ――――幸せな時間は、あっという間に過ぎていくのね。
公でセイジと過ごせる貴重な時間の終わるを告げられて、胸の真ん中がぎゅうっと締め付けられたような痛みが走った。
「お疲れ様……セイジ、今日は本当に助かったよ」
「あ、ありがとうございました!」
教室から去ろうとするセイジに労いの声を掛けたヤナセに便乗して、私も咄嗟にお礼を言うと、
「こちらこそ、ありがとう」
セイジはそう言って軽く片手を上げ、いつもの優しい笑顔を見せながら流れるような動作で私たちに背を向けた。
パッタン――――セイジを送り出したドアが閉まる音が、虚しく聞こえる。
セイジの面影を追うようにジッとドアの方を見詰めていた――――が、
「名残……惜しいですか?」
「はい……えっ!? いや、そんなことないです!」
ヤナセのさり気ない突っ込みに、ついつい本音が漏れかけてしまった。
慌てて誤魔化した私に少し頭を横に傾けながらヤナセは薄っすらと微笑み返す。
あ、お美しい――――。
ピンチん状況と頭の片隅で分かっていても、ヤナセの魅惑の微笑みについ見惚れつつ、釣られて頭を傾けて微笑み返してしまう。
きっと変な笑みを浮かべているだろう私に、ヤナセは優しい微笑みのまま話を続けてきた。
「私も……名残惜しいですよ。本音で話せる機会って、中々ないですからね……」
そのヤナセの言葉に、目を見開いて息を飲むことしか出来ない。
どう返していいのか戸惑っている私に微笑み返すヤナセの笑顔が、天に帰る天女みたいに美しく――儚く見えて、胸の奥が苦しくなった瞬間――――
「戻って……きましたね」
「……え!?」
「ああぁぁっ! 疲れたぁ~!」
威勢の良いジュリの声と共に、一気に教室のドアが開け放たれた。
立ったままでも身長差があるのに、座ったまま見上げるセイジの顔は手を伸ばしても届かないくらい遠くに感じてしまう。
「じゃあ俺は自室に帰って今日の報告書をまとめるよ」
セイジは講師として責務を果たすべく、教室を出て行こうとする。
あぁ――――幸せな時間は、あっという間に過ぎていくのね。
公でセイジと過ごせる貴重な時間の終わるを告げられて、胸の真ん中がぎゅうっと締め付けられたような痛みが走った。
「お疲れ様……セイジ、今日は本当に助かったよ」
「あ、ありがとうございました!」
教室から去ろうとするセイジに労いの声を掛けたヤナセに便乗して、私も咄嗟にお礼を言うと、
「こちらこそ、ありがとう」
セイジはそう言って軽く片手を上げ、いつもの優しい笑顔を見せながら流れるような動作で私たちに背を向けた。
パッタン――――セイジを送り出したドアが閉まる音が、虚しく聞こえる。
セイジの面影を追うようにジッとドアの方を見詰めていた――――が、
「名残……惜しいですか?」
「はい……えっ!? いや、そんなことないです!」
ヤナセのさり気ない突っ込みに、ついつい本音が漏れかけてしまった。
慌てて誤魔化した私に少し頭を横に傾けながらヤナセは薄っすらと微笑み返す。
あ、お美しい――――。
ピンチん状況と頭の片隅で分かっていても、ヤナセの魅惑の微笑みについ見惚れつつ、釣られて頭を傾けて微笑み返してしまう。
きっと変な笑みを浮かべているだろう私に、ヤナセは優しい微笑みのまま話を続けてきた。
「私も……名残惜しいですよ。本音で話せる機会って、中々ないですからね……」
そのヤナセの言葉に、目を見開いて息を飲むことしか出来ない。
どう返していいのか戸惑っている私に微笑み返すヤナセの笑顔が、天に帰る天女みたいに美しく――儚く見えて、胸の奥が苦しくなった瞬間――――
「戻って……きましたね」
「……え!?」
「ああぁぁっ! 疲れたぁ~!」
威勢の良いジュリの声と共に、一気に教室のドアが開け放たれた。

