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ラブカルチャースクール 3
第6章 Lesson 秘『蜜』
ドキドキドキ――――。
緊張と期待に、胸の鼓動が早まってくる。
お昼を早めに食べ終わり、単独行動をしようとしている私に詮索してくるジュリに言い訳をして、急いで目的の場所の階にやって来た。
また黒い羽根を生やしていそうな講師に会わないように、慎重に進んでいく。
背中を壁に這わせて、靴音も鳴らないように靴を脱いで忍び足で廊下を進む。
ストッキングだけの足には廊下は冷たく感じるけど、それさえも苦にはならなかった。
今自分の姿を誰かに見られたら、明らかに不審者だろう。
目的の部屋の手前の角に差し掛かる。
この角を曲がれば――――!!
最初の難関……この先に誰か歩いていたらいなくなるまで待たなければならない。
その分タイムロスになる。
大丈夫……誰かが歩いている気配は感じない。
いざ、行かん!!
予想通り、角を曲がった先には誰も居なかった。
「よっし!」
絶好のチャ――ンス!!
両手に靴を持ったまま、駆け足で向かったのは―――
『セイジ』の自室。
「居るかな……」
午後にレッスンがあるにしても、この時間帯なら来ても大丈夫と教えてくれたけど。
靴を片方の手に持って、人差し指を勢いよくインターホンに押し付ける。
ドッキン!ドッキン! と待つこと数秒――――
キュイーン! カチャ!
セキュリティが解除される音が聞こえた。
ドアが開き、隙間から世界で一番愛しい男性が現れると
「入って……」
小声だけど、笑顔で私を中に招き入れてくれた。
緊張と期待に、胸の鼓動が早まってくる。
お昼を早めに食べ終わり、単独行動をしようとしている私に詮索してくるジュリに言い訳をして、急いで目的の場所の階にやって来た。
また黒い羽根を生やしていそうな講師に会わないように、慎重に進んでいく。
背中を壁に這わせて、靴音も鳴らないように靴を脱いで忍び足で廊下を進む。
ストッキングだけの足には廊下は冷たく感じるけど、それさえも苦にはならなかった。
今自分の姿を誰かに見られたら、明らかに不審者だろう。
目的の部屋の手前の角に差し掛かる。
この角を曲がれば――――!!
最初の難関……この先に誰か歩いていたらいなくなるまで待たなければならない。
その分タイムロスになる。
大丈夫……誰かが歩いている気配は感じない。
いざ、行かん!!
予想通り、角を曲がった先には誰も居なかった。
「よっし!」
絶好のチャ――ンス!!
両手に靴を持ったまま、駆け足で向かったのは―――
『セイジ』の自室。
「居るかな……」
午後にレッスンがあるにしても、この時間帯なら来ても大丈夫と教えてくれたけど。
靴を片方の手に持って、人差し指を勢いよくインターホンに押し付ける。
ドッキン!ドッキン! と待つこと数秒――――
キュイーン! カチャ!
セキュリティが解除される音が聞こえた。
ドアが開き、隙間から世界で一番愛しい男性が現れると
「入って……」
小声だけど、笑顔で私を中に招き入れてくれた。