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初花凛々
第13章 玉響の恋
麻耶の唇は、宣言通り凛の唇には触れずに進んで行く。
額、瞼、頬。
凛の耳に麻耶の唇が触れた時、凛はうっすらと開けていた眼をギュウと瞬間的に閉じた。同時に、手のひらも握りしめる。
「麻耶……!」
_____どう反応したらいいか、わからないよ_____
擽ったいような、恥ずかしいような、今までに感じたことのない感覚が凛を支配してゆく。
「……凛も、いい匂いがする。桃の匂い」
麻耶は耳元で囁く。そして左手で凛の手に触れ、固く握り締められていた拳を解き、指を絡めた。
今までも二人は手を繋いだことはあるが、こんな風に指をひとつひとつ絡めるような繋ぎ方は初めてだった。
緊張のせいで、風呂上がりにも関わらず冷たい凛の手。それを麻耶の温かい手が中和してゆく。
「……っ!」
声にならない声が凛の口から漏れる。麻耶の唇は、凛の首筋を滑り、鎖骨に到達した。
唇で優しく挟むように、感触を確かめながら麻耶の唇は動く。それに合わせ、凛の身体も跳ねる。
麻耶のあいた右手は凛の乳房に触れた。それも、まるで壊れ物を触るかのように。
ぞくっと、鳥肌が立つほどに擽ったい。
麻耶は凛の乳房の形をなぞるようにして、胸の中心部から遠い所を撫でる。
男性のみならず、誰にも触られたことのない胸。その胸を今、初めて触られている。
「擽ったい……」
「これからもっと擽ったくなるよ」
え、と思ったのとほぼ同時。麻耶の指先は、凛の胸の赤い突起に触れた。
麻耶の言う通りに、凛は堪らない擽ったさに襲われた。
「……擽ったいでしょ?」
「ん……」
はぁっと、凛の口から息が漏れる。気付けば呼吸をするのを忘れてしまっている。
麻耶はふっと凛から離れ、部屋の電気を消した。その行動を見て、これから衣服を脱ぐのだということを凛は理解した。
電気を消してと言わなくとも、消してくれる。
その気遣いに、凛は安心して、身を任せた。
額、瞼、頬。
凛の耳に麻耶の唇が触れた時、凛はうっすらと開けていた眼をギュウと瞬間的に閉じた。同時に、手のひらも握りしめる。
「麻耶……!」
_____どう反応したらいいか、わからないよ_____
擽ったいような、恥ずかしいような、今までに感じたことのない感覚が凛を支配してゆく。
「……凛も、いい匂いがする。桃の匂い」
麻耶は耳元で囁く。そして左手で凛の手に触れ、固く握り締められていた拳を解き、指を絡めた。
今までも二人は手を繋いだことはあるが、こんな風に指をひとつひとつ絡めるような繋ぎ方は初めてだった。
緊張のせいで、風呂上がりにも関わらず冷たい凛の手。それを麻耶の温かい手が中和してゆく。
「……っ!」
声にならない声が凛の口から漏れる。麻耶の唇は、凛の首筋を滑り、鎖骨に到達した。
唇で優しく挟むように、感触を確かめながら麻耶の唇は動く。それに合わせ、凛の身体も跳ねる。
麻耶のあいた右手は凛の乳房に触れた。それも、まるで壊れ物を触るかのように。
ぞくっと、鳥肌が立つほどに擽ったい。
麻耶は凛の乳房の形をなぞるようにして、胸の中心部から遠い所を撫でる。
男性のみならず、誰にも触られたことのない胸。その胸を今、初めて触られている。
「擽ったい……」
「これからもっと擽ったくなるよ」
え、と思ったのとほぼ同時。麻耶の指先は、凛の胸の赤い突起に触れた。
麻耶の言う通りに、凛は堪らない擽ったさに襲われた。
「……擽ったいでしょ?」
「ん……」
はぁっと、凛の口から息が漏れる。気付けば呼吸をするのを忘れてしまっている。
麻耶はふっと凛から離れ、部屋の電気を消した。その行動を見て、これから衣服を脱ぐのだということを凛は理解した。
電気を消してと言わなくとも、消してくれる。
その気遣いに、凛は安心して、身を任せた。