この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
初花凛々
第13章 玉響の恋
麻耶の唇は、宣言通り凛の唇には触れずに進んで行く。


額、瞼、頬。


凛の耳に麻耶の唇が触れた時、凛はうっすらと開けていた眼をギュウと瞬間的に閉じた。同時に、手のひらも握りしめる。


「麻耶……!」


_____どう反応したらいいか、わからないよ_____


擽ったいような、恥ずかしいような、今までに感じたことのない感覚が凛を支配してゆく。


「……凛も、いい匂いがする。桃の匂い」


麻耶は耳元で囁く。そして左手で凛の手に触れ、固く握り締められていた拳を解き、指を絡めた。


今までも二人は手を繋いだことはあるが、こんな風に指をひとつひとつ絡めるような繋ぎ方は初めてだった。


緊張のせいで、風呂上がりにも関わらず冷たい凛の手。それを麻耶の温かい手が中和してゆく。


「……っ!」


声にならない声が凛の口から漏れる。麻耶の唇は、凛の首筋を滑り、鎖骨に到達した。


唇で優しく挟むように、感触を確かめながら麻耶の唇は動く。それに合わせ、凛の身体も跳ねる。


麻耶のあいた右手は凛の乳房に触れた。それも、まるで壊れ物を触るかのように。
ぞくっと、鳥肌が立つほどに擽ったい。


麻耶は凛の乳房の形をなぞるようにして、胸の中心部から遠い所を撫でる。


男性のみならず、誰にも触られたことのない胸。その胸を今、初めて触られている。


「擽ったい……」

「これからもっと擽ったくなるよ」


え、と思ったのとほぼ同時。麻耶の指先は、凛の胸の赤い突起に触れた。
麻耶の言う通りに、凛は堪らない擽ったさに襲われた。


「……擽ったいでしょ?」

「ん……」


はぁっと、凛の口から息が漏れる。気付けば呼吸をするのを忘れてしまっている。


麻耶はふっと凛から離れ、部屋の電気を消した。その行動を見て、これから衣服を脱ぐのだということを凛は理解した。


電気を消してと言わなくとも、消してくれる。


その気遣いに、凛は安心して、身を任せた。
/452ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ