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初花凛々
第15章 蒼然暮色

女性の足音も聞こえなくなり、凛と麻耶の間にはなんの音も流れていない。
シンとしているわけでもなく、騒がしいわけでもなく_____
だだ、静かに。
凛はこの空気をなんとかしなければと思ったが、気の利いた台詞が浮かばない。
どうしよう、と困っていると、その沈黙を破ったのは麻耶だった。
「……わりーけど、もう、終わりにしよっか」
「え……?」
「凛だって嫌でしょ?俺なんかに……」
「ううん、私は麻耶がいい!」
麻耶の言葉を、凛は遮った。まだ途中だけれど、麻耶が何を言おうとしているのかを凛はすでに読み取っていた。
「練習相手なら、他にもいい奴いると思うし」
「……私は麻耶がいいって言ったよ」
「俺は本当に節操も何もない最低な男なんだよ。そんな男よりもっといるだろ、凛に釣り合うようなさ」
「知ってるよ!最低な男だってことは」
「知ってるのに、なんで」
「わかんない。わかんないけど_____」
このままでは麻耶は自ら凛から離れてしまう。凛は繋ぎとめようと必死だった。必死で言葉を探した。
「初めの男よりも最後の男が大切だって言うし!」
必死になりすぎて、凛は少々声が大きくなってしまい、凛は慌てた。
「それに……、キスもしないし、麻耶のものも挿れないって話だし……」
そういえば、コンビニで会ったあの女性は麻耶とキスをしたのだろうか。しているに決まってるよね、と凛は思った。
凛がつい魅入ってしまう麻耶の唇。それはどんな感触で、どんな味がするのだろう_____
凛は知らず知らずのうちにまた、麻耶の唇に目が止まる。
「……麻耶、私にキスも教えてよ」
麻耶はファーストキスは大切だから、とっておけと言った。そんな風に言ってくれる麻耶のことを、凛はやはり、最低な男とは思えなかった。
それどころか、キスの初めての相手は麻耶がいいと思った。
今まで男性経験はないといえども、数多くの恋はしてきた凛。けれどこんな風に、惹かれる唇には初めて出会ったから_____
どうして惹かれるのか、その理由は凛自身にもわからないけれど。
シンとしているわけでもなく、騒がしいわけでもなく_____
だだ、静かに。
凛はこの空気をなんとかしなければと思ったが、気の利いた台詞が浮かばない。
どうしよう、と困っていると、その沈黙を破ったのは麻耶だった。
「……わりーけど、もう、終わりにしよっか」
「え……?」
「凛だって嫌でしょ?俺なんかに……」
「ううん、私は麻耶がいい!」
麻耶の言葉を、凛は遮った。まだ途中だけれど、麻耶が何を言おうとしているのかを凛はすでに読み取っていた。
「練習相手なら、他にもいい奴いると思うし」
「……私は麻耶がいいって言ったよ」
「俺は本当に節操も何もない最低な男なんだよ。そんな男よりもっといるだろ、凛に釣り合うようなさ」
「知ってるよ!最低な男だってことは」
「知ってるのに、なんで」
「わかんない。わかんないけど_____」
このままでは麻耶は自ら凛から離れてしまう。凛は繋ぎとめようと必死だった。必死で言葉を探した。
「初めの男よりも最後の男が大切だって言うし!」
必死になりすぎて、凛は少々声が大きくなってしまい、凛は慌てた。
「それに……、キスもしないし、麻耶のものも挿れないって話だし……」
そういえば、コンビニで会ったあの女性は麻耶とキスをしたのだろうか。しているに決まってるよね、と凛は思った。
凛がつい魅入ってしまう麻耶の唇。それはどんな感触で、どんな味がするのだろう_____
凛は知らず知らずのうちにまた、麻耶の唇に目が止まる。
「……麻耶、私にキスも教えてよ」
麻耶はファーストキスは大切だから、とっておけと言った。そんな風に言ってくれる麻耶のことを、凛はやはり、最低な男とは思えなかった。
それどころか、キスの初めての相手は麻耶がいいと思った。
今まで男性経験はないといえども、数多くの恋はしてきた凛。けれどこんな風に、惹かれる唇には初めて出会ったから_____
どうして惹かれるのか、その理由は凛自身にもわからないけれど。

