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初花凛々
第24章 朝ぼらけ
「挿れてっ、麻耶……!」


凛は懇願した。


ファーストキスは、パッと現れたそれまで話したこともない人に奪われた。


だったら、このバージンは、絶対に麻耶に奪って欲しい_____


そう凛は思った。


麻耶だって、挿入したいとは思っている。


年頃の男が、こんな状況で、こんなにも求められて。それでも拒否出来るほどの強い意志を持ち合わせている人はいるのだろうか。


_____いや、いる。


麻耶は頑なに、挿入を堪えた。


「……それはだめ」

「なんで……っ」


こんなに情熱的な口付けをしておいて、酷いとすら凛は思った。


「……ゴムがない」


麻耶は凛にそう伝えた。


そう、ここには避妊具がない。


当然、挿入は無理だと麻耶は判断した。


「……もし、今ゴムがあったら挿れてくれてた……?」

「うん」


凛の問いかけに麻耶はイエスと言った。


けれどここにはない。だから出来ないと、麻耶は断言した。


「……じゃあ今度、ゴムある時挿れてよ」


そんな凛の要望には、麻耶は答えずあやふやに笑った。


凛は本当は、ゴムがなくともこのまま挿れて欲しいだなんて思っていた。けれども、麻耶がそう言うから従った。


もう乱れた姿は何度も見られてはいるが、避妊具なしで挿れてなんて、ふざけたことを言う女に見られたくはないという思いがあったから。


挿入は無理。けれども、今日も凛と麻耶は、互いの熱くなったところを密着させた。


それは端から見たら、SEXをしたも同然の行為。


けれども挿れてはいない_____


今の二人には、こうして擦り合うことが一番密着出来る行為だった。


「あっ、いいっ!」


待ち焦がれていた口付けをされた事により、凛の蜜部は大変な事になっていた。次から次へと愛液が溢れ、内股、太ももにまで垂れ流れぬめぬめと光る。


麻耶のペニスでごしごしと刺激されるとすぐ、凛を絶頂感が襲う。


太ももだけではない。大きく開かされた脚の間にそっと口を開けている菊門までもが、膣から滴るものにより潤っていた。


凛からは見えないが、普段はぎゅうと固く閉じられたその穴も、麻耶の動きに合わせヒクヒクと蠢いていた。
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