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初花凛々
第4章 遣らずの雨
凛の予想外の行動に驚いて、須田も目を丸くさせている。
それは一人席に残されている西嶋も同様に。
「西嶋と近づけるチャンスだよ?」
須田は凛の耳元で囁く。
これは、昨日の礼だよと、また。
「だって何話せばいいかわかんないよ……」
俯く凛に、「そのままの、ありのままのくるちゃんで大丈夫だから」と、須田は安心させるように言う。
「……ううん、今日は私、須田くんとも話したい気分なの。だから…帰らないで」
それは凛の素直な気持ちだった。
芋焼酎のことを話すのも、とても楽しかったから。
_____ありのままの、私でいい。
須田の言葉は、優しく凛の心に染み渡った。
「あれ?帰らなくて大丈夫なの?」
「あぁ、今ちょうど雨降ってたから。止むまでいることにした」
須田は、凛のために嘘をつく。凛は須田と西嶋の会話を聞き、須田が帰らないということに安堵した。
_____遣らずの雨
まるで、帰ろうとする人をひきとめるかのように降ってくる雨のこと。
それは一人席に残されている西嶋も同様に。
「西嶋と近づけるチャンスだよ?」
須田は凛の耳元で囁く。
これは、昨日の礼だよと、また。
「だって何話せばいいかわかんないよ……」
俯く凛に、「そのままの、ありのままのくるちゃんで大丈夫だから」と、須田は安心させるように言う。
「……ううん、今日は私、須田くんとも話したい気分なの。だから…帰らないで」
それは凛の素直な気持ちだった。
芋焼酎のことを話すのも、とても楽しかったから。
_____ありのままの、私でいい。
須田の言葉は、優しく凛の心に染み渡った。
「あれ?帰らなくて大丈夫なの?」
「あぁ、今ちょうど雨降ってたから。止むまでいることにした」
須田は、凛のために嘘をつく。凛は須田と西嶋の会話を聞き、須田が帰らないということに安堵した。
_____遣らずの雨
まるで、帰ろうとする人をひきとめるかのように降ってくる雨のこと。