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初花凛々
第36章 桜雪
熱い精を2度吐き出した麻耶は、それと共に酔いも覚めたらしい。


逆上せた頭が冷やされて、凛の首筋に残された赤い痣に視線を落とした。


「ここ、結構目立つかも」


凛は鏡で首筋を確認した。するとそこには、小さな虫刺されのようなものが。先程エレベーターの中で感じた、チクリとした刺激はこれだったのかと凛は思った。


凛は、漫画の中でしか見たことのないそれを、鏡越しに見つめた。


「これが巷で聞くキスマークというものなのね」


関心しながら鏡を覗く凛に、麻耶は力なく項垂れる。


「……襟で隠れるかな、それ」


高校生でもそんなとこにつけないよな、と、恥ずかしそうに。


「高校生のときも、つけたことないの?ここに」

「ない。つーかキスマークって、つけたことない」


そう、麻耶は今まで、キスマークなど女性の身体に刻んだことはない。常に危なっかしい橋を渡ってきた麻耶には、キスマークなど無縁。
むしろ騒動の発端になり兼ねない痕跡なんて、女性の身体には残さない。


「でも、なんか、つけちゃったよね」


麻耶は凛の首筋の赤い刻印を指先で撫でた。


「……もっと、つけてよ」

「もっと?」

「うん」


私は麻耶のものだという、確かな印を刻んで。


凛は目で、そう麻耶に訴えた。


麻耶はそんな凛の想いを読み取って、今度は服の下に隠れる部分に、唇を寄せた。


チクリ、甘くて切ない幸福な痛みを凛は胸元に、乳頭のすぐ隣に感じる。


「俺しか見ない場所につける」


そう言って、麻耶は凛の脚の付け根と、股の内側にもその印を刻んでゆく。


そして2人は、もう一度交わる_____











「なんかお腹すいた」


2度目の行為を終え、凛は空腹に見舞われた。


「え……俺胸焼けヤバイ」

「麻耶は泡盛で胃がやられたんじゃない」


凛はケラケラと笑い、そういえばスイートルームを探検しなきゃと、ベッドから飛び出した。


巷で流行りのシャービック調の家具で統一されたスイートルーム。


女子の大好きがいっぱい詰まったその部屋を、凛は隅々まで見て回った。
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