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初花凛々
第41章 恋蛍
リビングの電気が消されたのは、それから2時間後のこと。


しぶとく麻耶を潰そうとする西嶋は、先に潰れてしまった。最後に飲んだ、芋が効いたらしい。


遠出に慣れない小松も西嶋の横に転がって寝てしまい、男の人は皆寝顔は幼くなるのかと思いながら、凛は毛布をかけた。


田川と椿が寝ているロフトからは、あれから物音ひとつしない。


凛は一瞬視線をそちらの方へ向けてから、リビングを後にした。


コテージには、広い寝室もあった。


けれど凛は、ロフトには天窓がついているから、麻耶と星空を見ながらそこで寝てみたいと密かに思っていたけれど。


先を越されてしまった。


しかし、仕方なく来た寝室も素敵だった。


「外国みたい!」


と、凛は外国へ行ったことはないがそう言ってはしゃいだ。


クリーム色の壁紙と、奇抜な赤色のソファ。そして天蓋付きのベッド。今にもストロベリーキャンディとか、バニラの匂いでもしてきそうなほどに女の子が好みそうな装飾が施されている。



「お姫様みたい?」


凛はベッドに座り脚を組み、首を傾げポーズをとってみせた。


凛のその質問には、麻耶は見事にスルーしたけれど。


ベッドはキングサイズ。真っ新なシーツの上へ、2人は転がる。


腕を広げ大の字で眠ることだって可能なのに。


普段シングルベッドで眠りを共にしている凛と麻耶にとっては、広すぎた。


2人は当然のように、ベッドの中央で身を寄せ合った。


シーツからは、無機質な匂いがする。


けれど凛は、麻耶の身体から香る大好きな匂いを同時に感じて、切ない痛みを走らせた。
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