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初花凛々
第5章 夕凪
別荘の件ですっかり忘れていたが、須田の悩ましげなため息を聞いて思い出したのは今日見かけたラブシーン。


「そういえば今日のアレ……何してたの?」


凛は超ド直球で問いかけた。


するとその問いかけに対し、須田も直球で答える。


「あー、キスしてた」

「ひゃあー!き、キスだけ!?」


キスがどんなものか知らない凛はドキドキした。


「今日はキスだけ」

「今日は……ってことは……」


普段はそれ以上してるってこと?それ以上って……


あまりに遠い世界のことで、凛は今にも沸騰してしまいそうなほど、頭がクラクラした。


「……キスって、どんな感じなんだろう……」


凛はポツリと呟いた。


今まで、キスといえば小さな頃に母親としたことと、あとは飼っていた犬に唇を奪われたことしかない。


男女のキスというものは、到底想像にも及ばないものだった。


「……教えてやろうか?」

「え?」


キッチンに立っている凛の隣に須田がやって来た。


このシチュエーションは、以前もあった。そう凛は思った。


そう、初めて須田が凛のアパートに来た時も


須田はこうして凛の唇にキスをしようとした。


あの時はパニックになった凛だけれど、あの時よりも須田と打ち解けている凛は至って冷静だ。


「ふふ、須田くんてほんとかるーい」


凛は、ケラケラと笑った。


「もう騙されません!」

「学習したじゃん」

「まぁね」

「ファーストキス、西嶋と出来ればいいね」



須田にそう言われ、凛は一瞬で頬を染めた。


窓からは夕陽が差し込み、そんな凛の頬を、更に紅くする。

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