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妖精王は軍人に奪われる
第2章 冷たい瞳
ザワザワ…ザワザワ…
仮面を付けた煌びやかな人々が
ホールの中で楽しそうに談話している
大きいステージの上では太った男が
ぼろ布を纏った様々な年齢の男女を
オークションにかけていた。
「さあさあ、お次はNo.12、筋肉も
そこそこある男でー…」
声を耳にしながらアイリスは麻袋の中で
もぞもぞと身じろいだ。
袋の外では奴隷を手に入れようと
出せる金額を言い合ってるのが
聞いて取れる
「では!鳥の仮面のご婦人が
落札いたしました!」
落札出来なかった人が悔しそうに
呟く音が聞こえた
今は手足の枷や猿ぐつわに目隠しが
され、体を丸めているしか出来ないでいる
(きっと、このまま誰かに買われるのね…)
心を絶望で彩られ、逃げ出すことを
諦めたアイリスは静かにその時を待った
仮面を付けた煌びやかな人々が
ホールの中で楽しそうに談話している
大きいステージの上では太った男が
ぼろ布を纏った様々な年齢の男女を
オークションにかけていた。
「さあさあ、お次はNo.12、筋肉も
そこそこある男でー…」
声を耳にしながらアイリスは麻袋の中で
もぞもぞと身じろいだ。
袋の外では奴隷を手に入れようと
出せる金額を言い合ってるのが
聞いて取れる
「では!鳥の仮面のご婦人が
落札いたしました!」
落札出来なかった人が悔しそうに
呟く音が聞こえた
今は手足の枷や猿ぐつわに目隠しが
され、体を丸めているしか出来ないでいる
(きっと、このまま誰かに買われるのね…)
心を絶望で彩られ、逃げ出すことを
諦めたアイリスは静かにその時を待った