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第1章 残酷な運命

「ん…」



森の中、木漏れ日が幻想的な表情を
作り出す開けた場所でアイリスは微睡んでいた



ふわりと心地よい風に頬をくすぐられ
柔らかな草花の上で身体を丸めている



小鳥達の歌が遠くに聞こえ、とても
のどかな昼である



(暖かい)



妖精の証である蝶の羽を少しだけ動かし
周囲に花の香りを漂わせると、動物や
鳥達が集まり日向ぼっこを始める



動物達の暖かい吐息を感じながら
すぐにまたアイリスは深い眠りについた