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妖精王は軍人に奪われる
第2章 冷たい瞳
数歩歩いて扉の前に立ち、メアが扉を
押して部屋へと誘導する
アイリスが足を踏み入れると、そこには
女性用の家具が既に調えられていた
「もう夜が更けている…メイドに食事を
運ばせる、それを食ったら寝ろ」
(…今日は、何もしてこないのかな)
「なんだ、その顔は。まさか襲われたいのか?」
思ったことが顔に出ていたらしく
アイリスは咄嗟に顔を横に振った
「フッ、今日はなにもしないさ だが…
明日からは、嫌がろうとも無理やり抱く」
「…わかり、ました」
言われた言葉に、ほんの少し目をつむり
頬を赤く染めそれを受け入れる
了承の言葉を受け取ったメアは、再び
扉から自室へと帰っていった
1人部屋におかれたアイリスは、
椅子に座り食事を待ちながらも思う
(それが、私を助けてくれた人が
望むことならば…私は…)