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妖精王は軍人に奪われる
第3章 淫らに鳴けば
それはないだろう、と思いつつも
気になって思案していると伸びを終え
その様子を見ていたメアが口を開く
「…なんだ、言いたいことがあるなら
言ってみろ」
本当に言って良いものかどうか
アイリスは判断しかねたが、折角だからと
言ってみることにした
「ええと、それでは…起きるまで
待っていてくださったのでしょうか…」
「…ふむ」
問いかけに、今度はメアが思案する
少し経っても変わらずに考えている
姿を見ながら、聞いてはいけなかったのかと
思い始めて来た頃
「…っあ…」
突如メアがにやりと笑い、アイリスの
腕をぐいっと引き寄せた
そのまま耳元に唇を近づけこう囁くと
再び赤面するアイリスをおいて
部屋を後にした
「ー今宵も朝のように淫らに鳴けたら
教えてやろう…」