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妖精王は軍人に奪われる
第4章 不完全な存在
ーカチャカチャ…
アイリスは今、メアと向かい合って
ランチを食べていた
朝、卑猥な行為で疲れ果て二度寝から
目が覚め、屋敷内の案内をファルコに
してもらっていたら昼食の時間に
なっていたのである
(ディナーもそうだったけど…豪華な食事
森では食べられない美味しい味付け…)
あまりの美味しさに頬を綻ばせる様子を
メアに見つめられていることをすっかり
忘れていた
「…美味いか?」
「っ!は、はい…!」
びくりと肩を強ばらせて返事をすると
その様子を見たメアが微笑む
「クッ、私が居ることも忘れるほど
美味しかったのか?」
「いえ、あのー」
取り繕おうと口を開くも、見透かすような
目を向けられアイリスは観念した
「…はい、美味しいです」