この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
妖精王は軍人に奪われる
第4章 不完全な存在
「…すぅ……」
「…また寝ているのか、こいつは……」
鍛錬の途中からアイリスの気配に動きが
なく、気にし出したメアは鍛練を
終えて戻ってきていた。
「妖精族はどのくらい睡眠を取るの
でございましょうかね」
「さて、な 俺もついでに昼寝したい
ところだが…」
メアの体の中に渦巻く劣情と欲望は
既に本人から正常な判断力を奪い
メアもそれを抑え込んでなんとか
堪えていた
「メア様、今宵のディナーは早めに
用意いたしますのでしばしお待ちください」
それを察したファルコが退出する
「仕方がない…」
メアは傾いた日差しが差し込むテラスで
すやすやと眠っているアイリスを
抱き上げると、ベッドに寝かせた