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妖精王は軍人に奪われる
第4章 不完全な存在





「…すぅ……」



「…また寝ているのか、こいつは……」



鍛錬の途中からアイリスの気配に動きが
なく、気にし出したメアは鍛練を
終えて戻ってきていた。


「妖精族はどのくらい睡眠を取るの
でございましょうかね」


「さて、な 俺もついでに昼寝したい
ところだが…」


メアの体の中に渦巻く劣情と欲望は
既に本人から正常な判断力を奪い
メアもそれを抑え込んでなんとか
堪えていた


「メア様、今宵のディナーは早めに
用意いたしますのでしばしお待ちください」


それを察したファルコが退出する


「仕方がない…」



メアは傾いた日差しが差し込むテラスで
すやすやと眠っているアイリスを
抱き上げると、ベッドに寝かせた





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